劇場公開日 2014年5月3日

  • 予告編を見る

「ジェイク・ギレンホールがいい」プリズナーズ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ジェイク・ギレンホールがいい

2014年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

誘拐は過去の犯例から時間が経てば経つほど生存率が極端に低くなることが語られる。遅々として捜査が進まない状況の中、親の焦りは尋常ではない。自ら犯人探しをしようとする気持ちはわかる。同じ立場なら、ヒュー・ジャックマン演じる父親と同じ行動をとるだろう。ただ、どこまでも単独行動するのは、却ってマイナスが大きい。得た情報は警察と共有すべきだった。

冷静さを欠いた父親に対し、コツコツと情報を繋ぎ合わせて事件の解明に当たるロキ刑事を演じるジェイク・ギレンホールがいい。物静かで多くを語らないが、人質の生命を第一に置く捜査は地道だが熱い刑事魂を感じる。
それだけに、早く父親が情報を提供していれば、事件解決が早期に且つ安全に図られたのにと思ってしまう。

この作品、誰もが自分を父親の立場に置き換えたときどう行動するか考えながら観ることだろう。
ただ、犯人へと繋がるヒントを得られた、この主人公は恵まれている。現実にはまずあり得ない。警察に頼るしかない。手の出しようがないもどかしさはこんなものではないだろう。

マスター@だんだん