「緊迫の2時間半」プリズナーズ kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
緊迫の2時間半
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ドゥニ・ビルヌーブのハリウッドデビュー作。
前作「灼熱の魂」も強烈な作品だったが、本作もまた強烈だ。
二組の被害者の両親、担当刑事、それぞれが異なる心情を抱えているが、そのどれもが理解できるものだ。
ヒュー・ジャックマン演じる父親は、狂気の行動にでる。
娘が戻ったときに父親が必要だ…と諭す刑事に対し、娘はなぜ父は助けに来てくれないんだと待っている…という悲痛な思いを怒りとともにぶつける場面で、その凶行に及ばざるを得ない父親の追い込まれた心情が露になる。
次々に現れる容疑者が、最後に線で繋がるストーリー展開も良い。
2時間半という長尺を緊迫感を落とすことなく引っ張る手腕は見事。
真犯人がちょっとホラーっぽくなってしまったような気はするが。
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