「ロキ刑事がカッコよすぎる」プリズナーズ えさんの映画レビュー(感想・評価)
ロキ刑事がカッコよすぎる
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ジェイク・ギレンホールが演じる刑事が抜群にカッコ良いです。
多くは語りませんが、事件を解決する熱いハートを持っています。
この映画はその当事者の正義(と思い込んでいること)が実行され、別の人間の正義によって裁かれています。
(大きくは主人公、犯人、そして刑事)
そして唯一、模範的な正義(法律)を持つ刑事が物語を終える形になっています。
娘を奪われた主人公が法律を犯してまで実行した正義に最初はよし、そのまま場所を吐かせろ!と感情移入しましたが、だんだんと様子がおかしくなり一線を超えたあたりからその正義が悪に変わっていることに気付かされます。そして正義を実行していたはずなのに刑事に疑われ始めると完全に犯罪者としてハラハラさせられます。
ただし、第三者という視聴者に与えられた特権で、この刑事がいたからこそ主人公がやっていることが悪だと気づかせてくれます。彼がいなければ我々も善良だった人間が凶悪な人間へ変わっていく様を追っていくだけですが、刑事がいることで主人公には主人公の正義があることをラストの種明かしでもう一度(後に裁かれるべきであるということを前提で)応援できるのです。
メッセージという映画を観て、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督を知りこの映画を観ましたが、やはりとても良い監督だと思いました。
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