パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画のレビュー・感想・評価
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コーエン風
ランディとともに侵入したミッキー。そこへ現れたのが隣人のフランクという長距離トラック運転手だった。フランクが留守中に侵入した彼らを疑ったためにランディは工具でフランクを殴りつけ発作的に殺してしまったのだ。すかさずランディはミッキーの写真を撮り共犯者に仕立てあげてしまう。死体は凍りついた湖に沈め、発作的の割には“完全な”犯罪を図ろうとしたのだ。
バイオリンは当初3万ドルという査定額であったが、警報機業者の車を汚したためにランディはミッキーを脅迫し、金をせしめようとする。手持ちの金がないため、ミッキーは盗んだバイオリンを彼に預けるのだ。やがてバイオリンの査定額が125万ドルであることが判明。しかもミッキーがバイオリンを捨ててしまったため、その保険金がおりてしまうのだ・・・
序盤では、保険業界での授賞式と講演会。ミッキーはそのホテルのカジノで負け、1人の男と女が近づいてくる。みごとにハメられ、クレジットカードを盗まれたミッキー。2万ドルの残高も無くなってしまった。この時点で、ミッキーが騙されているな~と勘付いてしまうところが演出の拙さか・・・常に彼らの周りの人間が芝居をうっていると気づいてしまうのだ。殺人もどこか嘘くさいし・・・
見たことの半分は疑え!最初に言ってたからかもしれないけど、ミッキーがハメられていくところ全てが詐欺に遭ってるとしか思えなかった。コーエン監督風の不条理サスペンスといった雰囲気はいいんだけどね。
まあまあ面白かった
途中までさっぱり盛り上がらなくて、見るのやめようかと思ったけど、殺人事件が起こってからはぐいぐい引き込まれた。
しかし、謎解きが急に始まってそれがどのような根拠によるものなのかきちんと示しておらず、単なる主人公の憶測みたいな感じもしてあまり腑に落ちなかった。
鍵屋の男が殺人犯なのに、なぜあんなにも強気なのかも気になったし、全体的に、もしおじいさん一味の計画通りの犯行だとしてもあまりに綱渡りではないだろうか。
冬の寒そうな感じがよかった。主人公が最後まで嫌な人間のままなところも説教臭くなくてよかった。
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