「とても力強い作品」バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
とても力強い作品
これはとても意義のある作品でした。
煌びやかなスポットを浴びるスターでなく、それを陰で支えるバックシンガーたちのドキュメント。
キャストはダーレン・ラヴ、クラウディア・リニア、メリー・クレイトン、タタ・ヴェガ、リサ・フィッシャー、ジュディス・ヒル、
グロリア・ジョーンズ等。その彼女たちの切り取り方がものすごくうまかったですね。
彼女たちの他にもストーンズ、スティング、Bスプリングティーン、スティービーワンダー等豪華な面々がゲスト出演。これらのアーティストが好きな方はものすごく興味深いでしょう。
原題は「20 Feet from Stardom」。
その原題に対し劇中のスプリングスティーンの言葉が本当に重いんですよ、「数歩の距離だけど難しい。バックからメインの位置にくるには」。有無を言わせぬものがありました。
スポットが当たることを夢見て音楽にしがみつく者。
しがみつかなかったことを悔やむ者。
それでも彼女たちは笑顔に溢れていて、観ていて苦しい気持ちにはならないんです。
むしろ彼女たちの前向きな姿に、どこか背中を押されるよう。
ショウビズの厳しさを付けつけながらも、それを物ともしない姿を描いたとても力強い作品でした。
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