「恐怖の糸電話が危機を救う!あの時の怪現象・・・」インシディアス 第2章 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖の糸電話が危機を救う!あの時の怪現象・・・
低予算映画で知られるジェイソン・ブラム製作によるインシディアス・シリーズ。先ほど映画館で観てきた『ハロウィン』(2018)にもアリソンという女子高生が登場するし、ドールハウスは出てくるし、共通項があるのね。あなどれない、ブラムハウス。
前作の最後にジョシュがエリーズを絞め殺したという謎が残ったので、観たい欲求を抑えられなくなったため連日の自宅鑑賞となりました。とにかくスペックスとタッカーが活躍してくれればOKという軽いノリでチェックしてたら、大がかりな時空ホラーとなっていました。最近観た中では『時間回廊の殺人』と雰囲気が似ていたので、どちらかがパクリか?とも思ったのですが、そちらの時間軸はほぼ同時期。似てしまったのですね。
冒頭では1986年のランバート家での出来事。若きエリーズ(リンジー・サイム)が友人のカールとともに少年ジョシュの呪いを解こうと奮闘するエピソード。幽体離脱してすっかり眠っていたジョシュが指をさして扉が開くまで。
エリーズ殺人の捜査を担当する刑事が調べたところ、ジョシュによるものではないと判断されホッとするルネ。一家は母ロレインの家に身を寄せていたのだが、平穏そうに見えてもまだ怪奇現象が続いていた。ピアノが勝手に鳴るとか、人の顔が窓に映っていたとかの程度だったが、またもやスペックスとタッカーが頑張って調査するのだった。その二人は亡エリーズの自宅を訪ねて、1986年に撮影されたビデオテープを発見する。タッカーには何かを発見する能力だけはあるのだ!(笑)
ロレインとともに行動する二人。ビデオテープに映っていた少年ジョシュの背後に浮かび上がった幽霊のような大人のジョシュが不気味。どういうことなのかと物語につい引き込まれてしまうほど。エリーズのかつての友人であるカールも登場して、やがてロレインが看護師として働いていた廃病院へと調査に赴くのだが、そこでの怪事件、幽霊騒ぎがあったパーカー・クレインという男の自宅を新たに調査するのだ。少女の幽霊を見かけたタッカーは怖くなって何もなかったことにするシーンにも笑わせてもらった。
行動がおかしく、何かに取り憑かれているようなジョシュと直接対決。老婆の姿からすると、パーカー・クレインの母親と思われたのだが、憑かれたジョシュの力が強く、カールは“彼方”へと飛ばされる。そこで本物のジョシュ(幽体)と行動するが、現実世界ではルネと二人の息子が今にも襲われようとしていたのだった。
幽体は時空を超え、1986年の世界にも行き、過去のランバート家で何とか家族を守ろうとする。あ、あの時の怪現象はあなただったのね!と、面白いように結びついていく。そして最大のピンチの時にもエリーズの幽体(死んでいるから戻れない)が彼らを助けるのだ。なんとも世話好きなおばちゃん。大好き!
エピローグでは病院で息を吹き返したアリソンちゃんの家を訪問するゴーストハンターズ。まだ続くんですね!死んだというのに・・・頑張るなぁ。