猫侍のレビュー・感想・評価
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猫も北村一輝も楽しみきれない作品でした。
愛くるしい猫と久太郎 役の北村一輝。
それ以上でも以下でもない、中身がスッカスカな作品。
…で、すらありませんでした。
本作の推しを猫と北村一輝の二本柱にした結果。
両方が中途半端になったように感じます。
まず久太郎のキャラ設定が微妙。
凄惨で人の心を持たない“人斬り”が愛らしい猫と接することで…という流れが動物モノの王道の一つだと思うのですが。
本作では序盤から北村一輝のとぼけた演技が差し込まれ上記の王道パターンには入りません。
既に「いい人、だけど不器用な人」スタートなので人間性が変わる余地が少なく、主人公の成長劇として観ることは出来ません。
久太郎の愛らしさを推した結果の中途半端さです。
あと猫の可愛さ表現も中途半端。
これさえあれば成立する(成立したように見える)作品もあるのですが。
人間の演技部分の方が比率が多いため、猫の可愛さ表現が足りていないように感じました。
あと或る場面における猫の『人工的な可愛さ表現』(パチっ部分)。
個人的には演出過多で嫌いでした。
当然の如く、話の流れも酷いです。
話の流れで(悪い方に)特筆すべきは終盤の展開。
10~20分気絶していたのでは、と思うような超展開。
あんな取って付けたような結末を入れる位ならば入れない方がマシ。
13年10~12月に同名のドラマ版が先行放送されているそうなので、そことのリンクを意識しているのかもしれません。
…が、本作単体で成立しないファンへの目配せは嫌いです。。
登場人物の演技も殆どが酷い。
話の流れが酷いので引っ張られている部分も多いとは思うのですが、テレビコントを観ているような雑さ加減。
名が売れた演者が演出次第でこんなにも、と一種の感激を受けました。
売りにすべき部分が非常に中途半端な本作。
斑目久太郎が「KILLERS」の北村一輝であれば『久太郎、凄ぇ!!』『猫、凄ぇ!!』。
もしくは猫の登場場面が倍であれば『猫、可愛い!!』となったんでしょうが。
二兎追うものは一兎も得ず、の地を行く作品でした。
猫と北村一輝が一瞬でも出ていれば満足できる方のみ。
オススメです。
ドラマを知らなかったから新鮮?(^_^)/
ドラマから映画になったとかで・・・ドラマを知らなかった私。劇場で初めてこの作品を見ましたが、とっても楽しめました。ドラマから入った方はドラマのほうがいい!って言っているので、今度はドラマも見てみたい。ファン集客には戦略としてはいいと思います。テレビCMなどあんまり宣伝を見なかったので、公開まで気づかなかったです。北村さんが好きなので北村さんを見に行きたかったのですが、猫の玉之丞にも魅了されました。シュールでなんともいえない侍のつぶやきが笑いをそそる。コメディーをいい役者が全力で演じていると思ったら笑えてなりません。猫と北村氏で個人的には気に入った作品です。
完成披露試写@新宿
世界で初めて(^o^)観て来ました。上映前の舞台挨拶、北村さんはじめキャスト・スタッフの方々の、楽しみながら創った雰囲気の伝わってくるコメントの数々は、既に各メディアの速報が出てますが、今回の挨拶でいちばん会いたかった玉之丞ことあなごさん・さくらさん!!一通りコメントのあと、途中から登壇の小さな姿が見えた瞬間の会場内の反応といったらなかったです。という私も思わず背もたれから乗り出してその名を呼んでしまいました…(^-^;結構近くで見比べても、本当によく似たふたりでした。
ドラマを観ていた方には、久太郎がお役御免となった経緯がわかったり、それがまた劇場版の重要な要素になるという繋がりかたが「なるほどねー」と腑に落ちるかと思われます。途中いくつもドラマのシーンが出てきたりもします。もちろん、筋立てなどは全くのオリジナルですので、ドラマ未見でも100%楽しめます。
北村さんはもちろん、脇を固める俳優さんの素晴らしさはドラマも映画も変わらず、何より玉之丞の表情仕草がまた一段と魅力的。所々、劇場版ならではの、ちょっとやり過ぎかなという‘可愛さ強調’演出がありますが、まいっか、くらいに収まってます笑。
個人的にはやっぱりドラマのバージョンが好きですが、コンパクトかつシンプルに‘侍’のアイデンティティと‘猫’の本質とを絡めたあるひとつの哲学のようなものを軸にしてみた、というこの劇場版、それはそれとして「そうだよね」と感じました。変わらないものは、久太郎と玉之丞の縁、つまりは愛、です。
猫侍、やっぱりすごい。傑作です。是非是非、劇場へ。私ももちろん、3月またすぐ向かいます。
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