「侍に猫」猫侍 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
侍に猫
斑目久三郎。
寡黙。
強面。
不器用。
剣術の達人。
好きなものは、猫。
人気TVドラマの劇場版で、TVドラマは未見。
TVドラマの続きやその後じゃなく、劇場版は劇場版で一からの話だったのが有り難かった。
何と言っても、侍と猫というアンバランスさが魅力。
愛くるしい白猫、玉之丞に百人斬りと恐れられた久三郎もイチコロ。
濃い厳つい顔のままメロメロになる北村一輝を見ているだけでもクスクス。
猫に小判をもじって“猫に侍”…いや、“侍に猫”と言った方が正しいかな。
普段は寡黙だけど心の声=ナレーションでは饒舌、ツッコミまくり。
終始猫に癒されるユル~い時代劇コメディかと思いきや、話の方も時代劇あるあるを踏まえていた。
犬派猫派で対立するヤクザ一家。
若侍の仇討ち。
曲者の用心棒。
ある理由から“斬れない”主人公。
「座頭市」の映画を一本作れそう。
されど、本作は「猫侍」。
チャンバラはあっても、血や死人も出ない。
ラストは動物で(いや、斎藤洋介で?)一件落着。
犬好きでも猫好きでも、動物好きには悪い奴は居ない。
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