「突っ込みどころは多いが、それなりには楽しめた」人狼ゲーム スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
突っ込みどころは多いが、それなりには楽しめた
低予算和製シチュエーション・スリラーとしては、そこそこ有名な若手キャストを起用したこともあってか、まずまずは楽しめました。
突っ込みどころは多々ありましたが、一応最後までドキドキしながら飽きることなく見れましたので、まあ中盤ぐらいで大体の結末は見えていましたが、ハズレが多いこのジャンルとしてはまだマシな方だったのではないでしょうか。
更に低予算な別口の「リアル人狼ゲーム」シリーズよりは、こっちのシリーズの方が間違いなく楽しめるでしょう。
まあ難点としては、思いのほか心理戦要素が薄かったことでしょうか。
もっともっとそれぞれが疑心暗鬼状態に陥って、巧みな心理戦を繰り広げてほしかったです。
勿論、リアルな観点で見ればこの映画のように、いざとなったらギャーギャー喚きあってただただ混乱の中決着するみたいな感じにはなるのでしょうが、これはスリラー映画ですからね・・・。
誰が人狼で誰が村人か、そして誰が生き残るのか、そこに関しても、ある程度キャストで想像が付いてしまったのはちょっとしたマイナス要素でした。
まあ前半はどうなっていくのか結構興味深かったのですが、人が一人づつ死んでいくにつれて、やっぱり感は否めなくなり・・・。
小難しくなく楽しめる反面、サクサク進みすぎてしかも意外性もないとなると、何か物足りないんですよねぇ。
預言者の扱いも微妙すぎましたし・・・。
特にキャスト目当てでもなく、更には人狼ゲームの大ファンな方が見たら、おそらくいまいちと感じるでしょう。
私は特別人狼ゲームのファンでもないし、竹富聖花&桜庭ななみ目当てでの鑑賞だったので、それなりには楽しめちゃいましたけど。
ただ、桜庭ななみの台詞回しがボソボソ小声過ぎて、いまいち聞き取りづらかったなぁ・・・。