「【”母は死にました・・”母への嫌悪感と罪悪感の狭間に立つ青年を若きグザヴィエ・ドランが主演・監督・脚本で表現した世界の映画界を驚嘆させた作品。映像、音響を含め、独自の世界観が横溢している作品。】」マイ・マザー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”母は死にました・・”母への嫌悪感と罪悪感の狭間に立つ青年を若きグザヴィエ・ドランが主演・監督・脚本で表現した世界の映画界を驚嘆させた作品。映像、音響を含め、独自の世界観が横溢している作品。】
ー 17歳の青年ユベール(グザヴィエ・ドラン)は、ケベック州の平凡な町で退屈な日々を送っている。
彼は、母親に対する苛立ちを抑えきれない。彼にとっては母親のやる事成す事総てが苛立ちの原因なのである。
父は近くに住んでいるが、別居状態である。ー
◆感想
・劇中に挿入される”母親が棺桶に入っているショット”や母のお気に入りの皿を割るユベールの夢想シーンの効果的な事。
・更に言えば、劇中屡流れる、鮮烈なピアノ曲の使い方の巧さ。
・母が息子の同級生、アントワンの母親から同性愛者である事を知るシーン。
<ユベールが、母親に対し謂れなき憎しみと苛立ちを感じる背景には、自らが同性愛者であることを自覚した理由がある。
その姿を、若きグザヴィエ・ドランが、主演・脚本・監督を兼ねて世に出した事に驚嘆するレベルの作品である。
映像、音響を含め、グザヴィエ・ドランの独自の世界観は今作で、完全に出来上がっている。
世界の映画界が驚いたのも、納得の作品である。>
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