「よかった」LIFE! 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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つまらない日常を送っている冴えないサラリーマンが空想の世界にひたっているうちに、いつしか空想世界でヒロイックに活躍していた主人公は日常の現実でも勇気を持って一歩を踏み出すようになる……といったような話を予告を見て想像していた。ところが、いきなり会社は大変な感じになっていて、全くつまらない日常ではなかった。主人公の空想壁はむしろ現実逃避みたいなものだった。
そして、仕事は地味だとしても一流誌に17年も勤めるほどだし、少年時代はモヒカンでスケボーの名人であり、冴えないサラリーマンでもなんでもなく、高スペック人間だった。
25番のフィルムを探す大冒険が始まるのは、カメラマンのちょっとした悪戯心だったのだが、それってあんまりじゃないかと思った。
しかし、その25番の写真は日常の頑張りは誰かが見ていてくれているというメッセージで感動して思わず涙が出た。
予告を何回も見るうちにどんどんつまらなそうな気がして見るのに気が引けていたけど、見てよかった。素晴らしい映画でした。
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