「25枚目のネガ」LIFE! 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
25枚目のネガ
2013年。監督:ペン・スティラー。
この映画は1947年公開のダニー・ケイ主演「虹を掴む男」のリメイク作品です。
紛失したと思ったネガ。
それは世界的グラフ雑誌「LIFE」最終号の表紙を飾る予定の、
世界的カメラマン・ショーン・オコンネル(ショーン・ペン)が、
「LIFE誌」で最も信頼をおく、ネガフィルムの管理者ウォルター
(ベン・スティラー)に渡した封筒の中には、見つからなかったのだった。
この映画はネガを探して世界の果てまで行く、バカ真面目な男の話です。
ネガは、ウォルターが紛失したのか?
ショーンが入れ忘れたのか?
はじめから無かったのか?
ショーンに会えば分かる筈・・・と思ったウォルターは、はるばる
グリーンランドのヌーク→さらには、アイスランド→タッチの差で追いつけず、さらには
アフガニスタンのヒマラヤまで旅することになるのだ。
結果、ウォルターは遂にショーン・オコンネル(ショーン・ペン)には会えます。
ネガ探しで、最後の最後まで引っ張る映画です。
でもラストシーンが素晴らしい。
待った甲斐があるというものです。
(どうか短気を出さずに待ちましょう!)
ウォルターは空想好きの男で、空想場面はCGを駆使して、アメコミヒーローのように
上司と戦ったり、アクションヒーロー、そして勇敢な冒険者にもなる。
モテないウォルターは、空想の中では大好きなシェリルを甘い言葉を囁けるのだ。
このファンタジー部分が楽しいし、日本語吹き替えの関西弁の男は誰だろう?
とずうっと考えていたら、岡村隆史だった。
それにしても「LIFE」
「LIFE誌の表紙を飾る」人は良くも悪くも、歴史を動かした人である。
「LIFE」が1999年に選定した、この1000年で最も重要な100人。
日本人で選ばれたのは《葛飾北斎》ただひとりである。
ちなみにライバル誌の「TIME」は今も続いている。