「追悼、ウォルフガング・ペーターゼン」U・ボート ディレクターズカット A Lonely DINOSAURさんの映画レビュー(感想・評価)
追悼、ウォルフガング・ペーターゼン
小学生の頃くらいにテレビでやってたのを観て、衝撃でした。今回改めて観ると潜水艦クルーたちのリアルな息づかいがビシビシと伝わってきて、本当に息苦しさを覚えました。ドイツが世界に誇る素晴らしい潜水艦映画だと思います。
悪環境の下、何も起きないストレスフルな状況を描く前半から、後半の怒涛の展開まで全編自分も乗組員になった感覚を覚えるほどの没入感。ラストは言いようのない虚しさを残して幕を閉じます。前述の通り、乗組員として映画に参加していたからこそ、戦争の無意味さ、世の不条理をより強く感じさせるものでした。
先日亡くなった、ウォルフガング・ペーターゼン監督の最高傑作ではないでしょうか。ハリウッドに渡った後の彼の作品では「ザ・シークレット・サービス」が個人的に好きでした。他の作品群も鑑賞してますが、やはりこのUボートは別格です。長時間ではありますが、観て損は無いと思います。
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