「本当に愛していたのなら」子宮に沈める えとワニさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に愛していたのなら
実際に大阪であった【大阪2児放置死事件】が題材の作品です。
主に放置された子供たちがどのように過ごしていたかが描かれています。勿論放置されている間子供たちがどんな風に暮らしていたかは想像で補うしかできませんがそれでも実際にその想像が映像化されると辛いものがありますね。
↓↓以下映画の内容を交えた感想↓↓
母親は最初とてもいい母親であったと思います。子供たちの為にデコ弁作ったり一緒に遊んだり…ただ旦那さんがだんだん帰ってこなくなり結局母親はシングルマザーとして子供を育てていくことになります。
そこで夜の仕事してる友達が、移り住んだアパートに遊びに来ます。詳しい描写はありませんがそのまま母親は夜の仕事を始めたようです。
そこから母親は男を連れ込むようになり子供がいる中、性行為を行ったりと以前までの母親として面影がどんどんなくなっていきます。
娘は母親の真似し始めます。母親の派手な服を着たり、派手なメイクを真似したり、挙句の果てに男と行っていた性行為を真似て弟に母親がしていたことと同じことをしてしまいます。
確実に子供には悪影響な環境にどんどんなっていきます。
そんなある日母親は娘に何を食べたいかを聞きます。娘は「オムライス!」と答えますが母親は「チャーハンでいい?」と返します。昔好きなものを作ってくれていた母親はもういません。
大量のチャーハンを作った後母親は家を出ます。
ここからが子供たちにとっての地獄の始まりです。
弟の世話をしながら母親を待つ娘、部屋から出たくてもガムテープでドアや窓は塞がれ一切外には出れません。勿論お風呂もトイレにも行けないわけですからどんどん不衛生になっていきます。
食べ物もなくなり娘が包丁で缶詰を開けようとする描写もありました。包丁を突き立てて幼い子が懸命に缶詰を開けるシーンにはひやひやしました。
弟のために床に広がった粉ミルクでミルクを作りますが弟はそれを飲もうとはしません。そのうち弟は衰弱し動かなくなってしまいます。
弟が死んだこともわからずに娘は母の帰宅を待ちます。
食べ物がないため冷蔵庫からマヨネーズを取り出しそれを吸い、そしてそのマヨネーズがなくなるとその容器に水を入れて飲むようになります。
食べ物がないため粘土細工用の粘土を食べたりごみを漁ったり…そして生米を食べて飢えに絶えます。
そして母親が最後に帰ってきますが息子に集ってる蛆虫を手でよけた後にガムテープで口?を縛り洗濯機に押し込め洗濯機を回し始めます。
その後娘をお風呂に沈めて殺害します。
そして更に今現在自分のお腹の中にいるであろう子も編み物で使っていたかぎ針を自分の膣に入れて殺害します。その時に母親は泣いているのですが痛みに対して泣いているのか…子供たちを思って泣いているのか…でもこの母親なら子供に対して泣くなんてことないんだろうなぁ…
その後ビニールシートに子供たちを包んで映画は終わります。
この映画を見て事件のことを実際にWikで調べてみました。とても胸糞悪く内容です。
↓↓以下Wik参照↓↓
母親は離婚後大阪市西区のマンション(母親の勤務先名義)に移ったが、子供の世話をしなくなっていた。この時子供を残し、わずかな食料を置き交際相手と過ごすようになり長期間家を空けることもあった。
2010年6月9日頃、居間の扉に粘着テープを張った上に玄関に鍵をかけて2児を自宅に閉じ込めて放置し、同月下旬ごろに餓死させた。7月29日、勤務先の上司から「異臭がする」との連絡を受け、約50日ぶりに帰宅した際に子供の死亡を確認した。死亡を確認した母親は「子供たちほったらかしで地元に帰ったんだ。それから怖くなって帰ってなかったの。今日1ヶ月ぶりに帰ったら、当然の結果だった」と上司にメールを送信するも[5]、その後はそのまま男性と遊びに交際相手に出かけホテルに宿泊し、翌7月30日に逮捕されるまで過ごしていた。
そしてその後母親は「子供のことを今でも愛している」と話した。
正直言ってシングルマザーの闇などと言われていますが、人としてどうかと思える内容です。母親であった彼女は結局男に走ってしまい、本来子供を養うと言う目的を見失って挙句の果てに殺害したとしか思えません。
自分が産んだ子だから殺しますってことなんでしょうか?正直この母親の人間性を疑ってしまいます。
シングルマザーが大変なのはわかります。だからと言って【シングルマザー】で甘えてはいけないと思いました。周りの環境の手助けは大切だと思います。その辺は日本の今後の課題だと思います。
でもその前に、母親になったのなら自らが産んだ子供に対して疎ましく思ってほしくないです。子供にとって母親は絶対的な存在であるからです。
こういう事件がなくなってくれるよう、心から願います。