劇場公開日 2013年11月9日

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「妄想が招く破滅」子宮に沈める りくさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5妄想が招く破滅

2025年2月21日
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泣ける

悲しい

誰かに認められたい、愛されたい
褒められたい、そんな承認欲求は
人間にしかない欲求だそうだ。
母親は実に人間的で
その欲求に翻弄され、苦しんでいる。
夫は仕事が忙しいということしか分からず、
本当のところは不明だが、
妻を愛している気持ち、認める気持ち
子どもの育児をやってくれている感謝の気持ち
などは分かりにくいだけで、
しっかりとあったのかもしれない。
しかし、母親は愛してると言葉にして欲しい
自分を女として見て体を求めて欲しいと
満足しないのである。

そして、別れた後は心の渇きを満たすものを
外(男、金、地位、環境)に求めてしまう。

しかし、永久に満たされることはない。
なぜなら、その承認欲求は
私は愛されていない、私は褒められていない
私は認められていないという自分の
ただの勝手な妄想によって
生まれたものだからだ。

他人を見て幸せそう、楽しそう、
それに較べて自分なんてと
考えるのも妄想である。

自分の心が勝手な判断をしてると理解し、
外ではなく内に目を向けることで
妄想に翻弄され、苦しみ、
結果的に自分で自分を
破滅させてしまうことを防げるだろう。

りく