「自分との違いがわからなくなる」子宮に沈める maiさんの映画レビュー(感想・評価)
自分との違いがわからなくなる
ほぼワンオペで2児を育てているが、主役として描かれる母親の性格は自分と共通点が多い。
やや完璧主義で感情的で愛情深い。
子供に愛をもって接していて
夫に愛されたいと願っていて
夫の愛がなくなったあとも子供と自分との生活を作り上げようと一生懸命に生きている。
仕事をしながらもなお子供に愛情を注いで
引越し後もすぐスーパーの惣菜が描かれているが、きちんと野菜も買っているし、調理器具や牛乳なども揃えている。牛乳パックを開いて、プラスチックを分別している。
でも、そんなよくいる性格の女性でも、こんなにも残酷になれる可能性があるのか。
夫婦の関係悪化の原因はすべて描かれていないが、育児丸投げでいた点は夫が悪くないのか。
養育費を必ず払わせることは法律でできないのか?
社会的底辺にいる友人は、頭が悪く善悪がわからない。
でも、そんな友人すらも頼らざるを得ない彼女に安心できる預け先を提供できない行政は?
子供を産んだ後にまた子供を捨ててまで行く場所があるのだろうか、自分には想像もつかない。
でも、それは誰にでも起こり得るのかもしれないことだ。
虐待しそうになったときに思い出し、何度も考えたい映画だと思う。
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