大統領の執事の涙のレビュー・感想・評価
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勉強になりました
米国の人種差別の歴史がわかる映画だったと思います。歴代の大統領に仕えた黒人執事の仕事を通してその時代その時代の事件や出来事を知ることができます。人種差別に苦しんだ長い時代を生き抜いた方々、本当に大変な時代だったんだなぁと勉強になったし考えさせられる映画でした。
ぜひ見て欲しい!!
こんなにレビューが書きたくなる映画は始めてです。 なんとしても見て欲しい。 人権差別がバラクオバマが大統領就任の時まで続いていたなんて 本当に涙が止まらなかった。 主人公、セシルの人生を振り返る中で 人権差別をなくすことがどれだけ苦しく 多くの犠牲を払ってきたのか なんともいえないもどかしさを 何度も噛み締めなければなりません。 レビューを書いておきながらですが 言葉だけではうまく表せません。ぜひ見て欲しい一作です。
衝撃的だけど…
意外な出演俳優がとにかく豪華! オプラ・ウィンフリー、マライア・キャリー、レニー・クラヴイッツ etc... 事実としては衝撃的だけど… 映画としては、タイトルのまんまでそれ以上でも、それ以下でもなかった。
前に進む事の大切さ
7人の大統領に仕えた黒人執事の実話です。 2013年公開作品としては、初の3週連続もの第1位を獲得し、 1億ドルを超える大ヒットとなりました。 アメリカ人は、軽薄で頭が悪いのですが、 自分が「悪かった」と認めると、 素直に謝罪し、改善を図り、前進する『素直さ』や『実直さ』があります。 「人種問題」にしても、過去は悲惨でしたが、年々改善しています。 一方、現在の日中・日韓問題では、 中国・韓国は、過去を振り返り、日本を非難し恨み、 日本海を東海と呼びたがり、 全く、建設的でなく、前に進もうとすら向うとしません。 日本だって、総理大臣が、靖国参拝をし、未だ、戦争責任が明確にならず、 戦争そのもののを総括できておりません。 しかし、この映画は、期待通りの出来栄えでした。 MK
暗く深く長い歴史とどの親子にも訪れる歴史との交錯
今では終わったと思われる…というよりも、自分が生まれた時には少なからず過去の歴史と思っていたアメリカの暗黒史…だって、自分の思春期にはマイケルジョーダンやカールルイス、ホイットニーヒューストンとか、自分に影響を与えるアメリカ人は全て黒人だったから…近年まで暗黒の歴史が続いていたことにまずびっくりしました。
その暗黒の歴史を一部始終体験した7人の大統領に仕えたセシル。
本当に激動の歴史の中で、その歴史の渦中にいたこと、そしてだからこそ起こり得たことにびっくりしました。
話にこそ聞いたことのあるアメリカの暗黒史…ジョンFケネディーの公民権法からの暗殺やKKKの暗躍、ニクソンの人権政策の失敗、マーティールーサーキングJrの活動と暗殺…全ては黒人の人権を得る過程に起きた事件…。文字面では聞いたことはあるものの、映像化されたこと、そして、それを時系列に連続に並べて、当事者で有ること前提にした時に、その歴史の辛さと長さを本当に実感して、辟易としました。また、それはバラクオバマの誕生まで続いていたこと…つい最近まで続いていたことを知るに本当に疲れた…。
物語はセシルの母親が凌辱され、それに怒りを示した父親が殺される、それも、黒人の従属のわかりやすい代名詞である綿花畑でおこるところから始まる。
セシルは、一人で生き抜くことを決め、綿花畑を出てワシントンに向かい、その途中でホテルのショーウィンドーのケーキに衝動的に手をだし、そのホテルの執事に捕まってしまう。それがきっかけでその執事の指導を受けて、自らも執事になり、その実務が認められホワイトハウスの執事に。
セシルはアイゼンハワーからレーガンまでの7人の大統領に使え、特に人権運動が活発化してきたケネディ当たりには、黒人のを解放する白人大統領の姿を頼もしく思いながら、その白人に人種の差をなく仕える自らの姿を誇りに思ったこともあったのでしょう。
その中で、息子は自分の我慢を重ねながらホワイトハウスに仕えている姿を快く思わず、よりストレートに黒人の解放を求めるため、フリーダムライダースに参加したり、ブラックパンサー党に参加したりして、逮捕と身の危険を重ねていく。
お互い、人種解放を思いながら考え方とアプローチの手法が違いすぎて、乖離が生じ、末には絶縁状態になってしまう。
そんな中弟は国のために戦争にでて帰らない人に…。
息子の過激な活動を認めず、自らのたえながら地位を築いてきた行動を誇りに思っていたセシルだが、レーガン夫妻のパーティーに呼ばれ、仲間の黒人の執事が給仕する姿を見て、違和感を覚えるとともに、息子の活動を英雄視する書籍を見て、自分のしてきたことに疑問を感じ始め…。
時代によって価値観はかわるものだけど、その価値観はたぶん、相当の理解がないと認められないのでしょうね。この親子がまさしくそれで、世代の差、自分たちの置かれている環境に対してのアプローチの仕方の差をお互い認めることができず、確執を続ける姿は、どの親子にもある姿ですよね。そして、その姿はこの暗黒の歴史の中心だからこそより強いものになってしまう。
セシルにとって皮肉なのは、最初の白人の理解者だったケネディが暗殺され、自分たちの先導者だったキング牧師も暗殺され、息子は自らが認めない過激な運動に手を染め、国と戦い、下の息子は国のために戦い死んでしまう…。セシルの思いはことごとく裏切られ…と思ってしまいますよね。ただ、それも、件の最後のところで、自らの見識の狭さに気付き…。
という、アメリカの人種差別の歴史の長く暗黒な話と、親子の確執を描いた映画ではありますが、何となく、強く長い暗黒の歴史に「人」がいたということを改めて思うと、より切なさがますな…と思いました。
黒人のことを、デモ運動や暴動を見て初めて理解したケネディや、黒人を迫害し続けた綿花牧場の主の男。セシルに何かを見出したその牧場の主の母親、セシルの奥さんや息子たち…。大統領ですら人で、全ての人がその暗黒の歴史の中で自分の置かれている環境に甘んじ、抗い生きてきた、そして理不尽に失われた命もあった…ということを思うと、懸命に生きることの大切さと強さを思わされるし、親子の確執が溶ける最後のシーンは懸命にお互い生きた親子だからこそ、違う生き方をしながらも分かり合えたと思えます。
最後にホワイトハウスに招かれたセシルがケネディのネクタイをつけ、形見の懐中時計を持ち、いつかの大統領(ど忘れです…)にもらったピンタイをつけて、堂々とホワイトハウスを訪れる姿…懸命に生きた人間の尊厳を感じさせる佇まいがとても感動しました。
親子の絆とアメリカの歴史
とても、いい作品で感動しました。フォレスト・ウィテカーは好きな俳優さんで、感情移入もあり、ものすごく身につまされる想いでした。歴代大統領も違和感がなかつた。たくさんの人にみてほしいです。
凄い歴史
改めてアメリカの人種差別がどれだけ酷いか、という歴史が分かりました。 展開はフォレストガンプみたいに、回想と現在がうまく行き来し観易かった。あと歴代大統領は上手く雰囲気をつかんでいて、直ぐに分かりました。アカデミー賞候補みたいですが、何かしらの賞は取るでしょう。 ソコソコお勧めです。
あっ!ロビン・ウィリアムズ!!
まさにアメリカンドリーム。 人生 山あり谷あり。泣いて。笑って。泣いて。泣いて。 たとえ人種差別が厳しい時代にいたとしても、生きようとする意志が強ければなし得ることもあるのだと。この実話は自分が今生きる現在に、優しく、力強く 語りかけてくれました。
世界の小津作品に並ぶ力作であり、星は10個でも良い程の作品だ
この作品をアメリカ社会の人種差別を描いた作品として、観てはいけない! 小津安二郎監督の描く作品が、単なる日本の一家庭を描いただけの作品ではない、その事は、もう世界中の映画人が認めている事だ。 それと同様にこの作品を、アメリカ社会だけの負の遺産の問題として観てしまったのなら、この映画の本当の価値、良さを半分も知る事は出来ない。 この作品の主人公セシルは、確かにアメリカ南部出身の黒人だ。そして本作は、或る意味における彼の生涯を描いたサクセスストーリーと捉える事も場合によっては出来るだろう。 しかし、ここに描かれている、テーマこそは、人間の普遍的なテーマであり、それがしっかりと、作品の深く根底に描かれた立派な映画だと言って良い作品なのだ。 正に、これぞ映画と呼ぶに相応しい名作なのだ。 人間誰しも、その生涯に於いては、克服しなくてはならない課題や、人生の役割、そしてその生涯で果たさなくてはならない、役目や、生きる目的などの、人生のテーマを持ってこの世に生を受けている筈で有る。 何も有名人など、特別な存在の人間に限った事では決してない。人が誕生し、死を迎える迄のその長い月日の中で、他人や、物との出会いが必ず有り、その縁の中で、如何に人として自己の周りの人々及び、事物に関わりを持って生きるべきか?と言う人間の誕生の根本を問うている素晴らしい作品で有った。 これぞ、映画、主人公と仕事を描いた作品で有り、そして家族の在り方、夫婦そして親子の問題を描いた作品で有り、そして差別、蔑視等の社会的な問題を問う作品である。 最近配給されている外国映画は、単なる娯楽作品が非常に多く、この作品のような深いテーマを真摯に描き出したヒューマン映画は非常に少ない事実は、映画ファンとして本当に残念でならない。 私が行った試写会会場に本作の監督が登壇し、作品の裏話を披露してくれていたが、この作品の企画を持って、大手映画製作会社を廻っても、映画化を許可する会社は無く、ネットで、協賛企業や、一般人の製作協力者を募り、製作資金を調達し、出来上がった作品なので、米国映画作品としては、非常に低予算の製作作品だと言う事を話して下さった。 しかし、映画が完成して公開されると、3週連続興行成績1位を記録したと言う。これはやはり映画会社が、保守的であり、長年のアメリカ国内の経済不況に因り、映画製作にかなりの制限が有る為であると思う。そして同時に映画産業の大手のトップの人達が、大衆の本当の求めている作品を分からずにいる要因も有り、更に言うなら、映画界に於いて映画製作の過程で、保守的で、差別的な製作方針が有る事が、このような立派な作品を産み出す事を困難な状況にしている要因だと思う。 何度も言うが、本作は単なる一人の執事と言う職業の人間の出世を描いただけの作品ではない! これは、アメリカ社会に於ける、人種差別と言う闇を描いているが、同時に人間の心に巣食う差別や、優越、欲望や、希望、人生の目的、役割、職務そして、社会と自己の関わり、 個人と国家との関わり等を問う超一級の社会派ドラマで有ります。 是非、この映画の素晴らしさを、劇場でしっかりと、じっくりと御堪能頂きたいと思います!
素晴らしい
飛行機の中で一足先に見ました。アメリカ社会の抱えてきた問題を一人の黒人執事の人生を通して描く、心に響く作品です。黒人差別に関しては、歴史の知識として知っていただけでしたが、そう遠くはない昔に現実にあったことなのだということが、強く感じられました。
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