「今観る作品ではなかった。でも面白かった。」武器人間 吹雪まんじゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
今観る作品ではなかった。でも面白かった。
「ジョニーは戦場へ行った」を観た直後にこれを観るなんて、我ながら不謹慎極まりない。切り落とされた腕に武器くっつけてんだもん。人体大改造だもん。タイミングも最悪。8月6日。テレビでは戦後80年特集とかやってる。本当に不謹慎。申し訳ない。
さて、映画の内容ですが、まずPOV作品であることに驚きました。前半、「これ、POVでやる意味あるんか…?」と思っていたのですが、後半になるにつれ結構POVが効いてきます。なるほど、これは面白い。
改造人間のクオリティがぶっ飛んだ方向に振り切っていて、これもまた面白いです。明らかに殺傷能力低めな奴とかいて、博士の茶目っ気を感じて思わず笑みがこぼれます。美術関連でいったらB級映画としては非常に高水準。「鉄男」のようなわけのわからん勢いを感じられます。素晴らしい。
それでも減点せざるを得なかったのは、ストレスを感じてしまう脚本のせい。ムカつくやつらが多すぎるしいつまでたっても死なない。無駄に暴力的。もっとスムーズに展開出来る話では?と。改造人間の方がよっぽど好感が持てます。だってかわいいんだもんよ。
注意点としては、グロも結構頑張っているので苦手な人はきついかも。単純にいろんな改造人間を見たいって人にはお勧めです。……そんな人おるんか…?
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