エンダーのゲームのレビュー・感想・評価
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原作のダイジェスト
以前より是非読んでみたい小説だったので、期待して原作読んで見に行ったのだが、個人的にはB級一歩手前の所を俳優陣と映像でカバーしているように感じた。
原作のエピソードをむらなく網羅するために一つ一つをダイジェストにしてつないだような感じで、その出来事にエンダーがどう対処しそれによってどのように成長したかが、描写し切れていないので、原作を知らない人には何のことだかわからないと思う。特にエンダーが“エンダー”たる理由は全く伝わらないので、知らずに見た人にこの映画は「原作はW受賞の名作SF」と言っても、なぜ?ってかんじだろう。
読んでいかないと分からないが、読んだら見なくてもよい映画。見てから読むが正解か?。
エンダーの好演にすっかり引き込まれた!
地球の未来はゲーム世代の少年に託された
全体的に説明不足な感は否めませんでしたし、物語を駆け足でなぞり過ぎな印象も否めませんでしたが、基本的には面白かったですし、ラストのどんでん返しではしてやられた感で一杯になりました!
途中までは何故世界を救うのがゲーム世代の少年じゃなければいけないのか、いまいちピンと来ないところもあったのですが、ラストを見て思いっきり納得させられましたよ。
この映画は、やられたらやり返す、無意味な戦争を繰り返す我々地球人への警鐘を鳴らす作品でもあったのかな・・・。
まあ正直言えば、各エピソードに対してもっと深く切り込んで欲しかった思いもあるのですが、超大作にする映画でもないような気はしますから、バランスを考えれば2時間弱にまとめたこの内容が一番無難なところでしょうね。
それにしても、エンダーがなぜ指揮官になるべき人物であるのか、それが徐々に紐解かれていく様子が、物凄く説得力があって尚且つめちゃくちゃカッコ良く描かれていましたね。
まあ戦うことに疑問を持ち苦悩・葛藤するこの手の主人公のお決まりキャラではありましたけど、最後まで見れば彼の考えに思わず納得・・・みたいな構成は、お見事の一言と言えるでしょう。
それと「ヒューゴの不思議な発明」のエイサ・バターフィールド、「リトル・ミス・サンシャイン」等のアビゲイル・ブレスリン、「トゥルー・グリッド」のヘイリー・スタインフェルドと言った名子役たちの成長した姿を見れたことも、何気に好ポイントな映画でした。
ただ面白かった
予告編を見て見に行きましたが、昔からある小説の実写化とは知りませんでした。兎に角エンダーが魅力的な少年です。頭の良い子で仲間とのふれあいやリーダーシップもあり、見ている間に引き込まれて行きます。仮想社会のシュミレーションゲームと思いきや実は実戦だったのですね。闘い終わっても、心優しい少年で相手の生命体を思いやるシーンは大好きです。
原作の感動まで到達せず
エンダーのゲームはたぶん20年くらい前に原作を読んだのですが、それを思い出したものでぜひ見なくては、と思いました。映画を見ながら徐々に当時の小説が思い出されてきてしまい、展開が読めてしまうのもあり…原作知らない方が楽しめたかもしれませんね。
いまどき先進国でも人口抑制してるのかよ~的な設定の古さは気になりますが、ちょっと原作が古いので仕方ないですね。
この作品の本質は、少年の成長にあるのだと思うのですが、映画という限られた時間でこれを描き切るのは、VFXをふんだんに見せながらでは難しかったのでしょうか。原作の持つ深みまでは表現しきれていないような気がします。
さすがにCGは美しいですが、これはいまどきの作品ですから当たり前ですね。
月曜日だったせいかもしれませんが、お客さんがとても少ないのが気になりました。あんまり人気ないんですね。
エンダーのキャラにしびれた
原作を読んでからというもの最も好きな小説といえば「エンダーのゲーム」と言い切ってしまう人間にとって、待ちに待った映画化でした。
多くの皆様が感じているように原作をなぞるような、あらすじを読んでいるような映画の作りがとても残念でした。
しかし、待たされ続けた私としては、今はもう映画化されたというだけで十分満足です。
日本のアニメなど多くの作品に影響を与えたと評されると、古臭いとか、おなじみの設定ね・・・などと思うかもしれませんが、改めてこの映画を見て、原作を思い返してみると、この作品をまねたものは多くても超える物はほぼ皆無だということに気が付きました。
特にしびれたのが、エンダーのキャラです。
エンダーは病的なまでに冷酷な戦略家である兄ピーターと、最高の共感力を持つ情の深い姉ヴァレンタインの両方を持ち合わせた人格で、ポイントは、この組み合わせこそが最高の指揮官足らしめる要素として描かれていることです。
単に優秀な戦略家というだけでなく、深い共感力から相手の思いも読みとってしまうエンダーは、敵であっても深く理解し共感してしまいます。
それがラストにつながっていくのですが・・・これ以上はネタバレになるので、ここまでに。
やはり、敵を知ることのできる者が最高の指揮官ということでしょうが、敵にまで情を寄せるエンダーの清らかな心と苦悩に・・・
しびれました。
原作でのエンダーは、自分の心の中に潜むピーターの部分に怯え葛藤し、揺れ動く様子が丹念に描かれていますが、映画だけではわかりにくいかもしれません。
たぶんこの映画を楽しむためにお勧めなのは・・・
ネタバレでもいいから映画の背景やプロットを理解してみたいという人は、原作を読んでから見るとよいと思います。
ラストのネタバレを知って見るのが嫌な人は、映画を見てから原作を読むのがよいと思います。
そして、最高なのは原作を8割くらい読んで、ラストは読まずに映画を見ることかな・・・
映画のつくりとしては問題がありますが、ぜひ見てほしい作品です。その他にも様々な要素が無数に盛り込まれていて、とにかく深く深い作品です。
原作未読ですが...
最後のドンデン返しにびっくり
まったく原作を読まずに鑑賞しました。ほぼ最後までは「戦いを終わらせるもの」の育成、第1章で終わるのか…と思っていましたが、実は…というまさかの展開に絶句。
(ねたばれ)
まさか最後のゲームと思われたものが実戦だったなんて、まったく予想しませんでした。観客に提督がきていたのも、そのためだったんですね。
単なるゲームだと思っていたときは「やった」と喜びを露わにしていたエンダーが実は実戦だったことがわかったときの落胆ぶりがほんとうにこの映画で描きたかったことじゃないかと思いました。
知性があるからこそ、一方的でないいろいろな見方ができる、相手とわかりあえることを最後まであきらめない…。
十代だったら、あまり感動しなかったかもしれません。でも、今は、この映画のラストについて、いろいろと考えさせられます。原作も読んでみようと思っています。
エンダーのゲーム
原作未読です。
コミックマーケットでのディズニーの宣伝で興味を持ったので鑑賞しました。
画面に集中したかったので吹替版を視聴。
吹替えは特にアイドルや俳優を使うことなく、皆イメージ通りの声で喋ってくれました。
概ね楽しく見させてもらいました。
さすが原作はSF小説の名作だけあって、ストーリーも不自然さや強引さも少なく、特にタイトルとも関わる最終決戦の結末には思わず「そういう事か…」と関心の声を漏らしてしまいました。
それだけに残念なのが原作未読でも感じるストーリーの端折り具合でした。
主人公エンダーの人格の形成に大きく影響していることが随所で語られる兄の存在や、彼と因縁、信頼を築くスクールの面々とのエピソードをもっと見てみたいと思いました。
あと多分ストーリーが進むごとにエンダーの階級がドンドン上がってるんだと思いますが、セリフでもいいのでもうちょっと具体的に表現してくれた方が軍隊に馴染みのない日本人的には助かるかなぁと思いました。
なんというかテンポ良く進むし、それを阻害する要素も特にないのですが、とにかく行間を読まされる映画でした。
ラストはちょっとジーンと来たので(涙もろいので)、おそらくフルスケールで映画化されたらかなり感動できたのでは?と思います。
とりあえず帰りに原作の小説を買って読んでみようと思います。
どうやら気になるラストも小説では続編があるようなので今から楽しみにしています。
名作の続編は大抵蛇足気味なのでそこだけはちょっと不安ですが…杞憂であることを祈ります!
内容的には星4.5ぐらいあげたいのですが、やっぱり短い!ってところで1点減点。
でもまぁどこで切れば続編への期待を持たせられるかと言われると、正直困るのも確かなので、短い上映時間の中で良くここまで作れたなぁという所で+0.5点。
しめて星4と評価いたします。
突き抜けたところがないので大ヒット!名作!って感じではないのですが、十分に楽しめる秀作と言ったところです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
何かの参考になれば幸いです!
題名そのままでした。
期待以上に良かった。
1985年に出版されその後WでSF作品賞を得るも、
映画化権を持っていた作者は売る機会があったが、
方向性などの違いで実現されなかった作品の待望の映画化。
そもそも、この作品は宣伝が少なく、
自身でも作品にそこまでの期待をしていなかった。
それに、原作も読んでいない。
しかし、予告編で見る主人公はあの「ヒューゴ…」に
出ていた子で感情の表現や言葉使いに何か惹かれた。
そして、ハリソン・フォード。
この人、宇宙似合うなって(笑)
映像も凝っていたので、そこそこ面白いかなぁと思って
鑑賞してみたら、予想以上の出来!!
まず主人公の表現力。
成長してくにつれ、それぞれの立場への配慮や言葉遣いを
事細かに表現していた。
そしてその表情も「エンダー」の葛藤をうまく描いていたと思う。
そして、やられた!というラスト。
去年のスタートレックイントゥーダークネスよりも
遥かに評価は僕の中では高い。
無駄なシーンもなく、制作費11億でよくここまで描けたなと
感心できる作品だった。
原作者が脚本にこだわり続け、長い年月をかけて作られ
制作会社まで立ち上げて作り上げた作品だからこその
作品への愛情や、深い脚本になっていたのだと思う。
たぶん、次回作もあるだろう。
最後が良い。
少年少女の友情が素晴らしい。
この映画を見る前までは、アクション✖アクションのイメージしかなかったのですが、人間ドラマも良く描かれていてすごく良い。
エイサの演技も上達していた。
エンダーが次々昇格していき指揮官になり、仲間と共に協力しあい、試験をクリアしてゆくシーンが微笑ましい。
宇宙人が悪者で敵だとばかり思っていたが、地球人と対話を求めていたと言うこのストーリーに、最後は感動ものでした。
あと個人的には、リトル・ドクターの形がかっこ良く、そこから発射されるビーム攻撃の場面が好きです。
エイサ・バターフィールドの名演
“サード”の少年が「僕は戦いたくない」とかもう観るしかない。
というわけで公開初日に早速観てきた。
キャッチコピーが上記の通り「ぼくは〜」なものだからシンジ君ばりにうじうじするのだろうと構えていたけれど全くそんなことはなく、悩みはするけれど決断力も実行力もあるただのイケメンでした。
イケメンエンダーが指揮する終盤の艦隊戦が大味だったのがちょい残念。そんなチート武器ズルい。もっと戦略と戦術を駆使してジリ貧になりながら闘って欲しかった。
一番楽しめたのは中盤のバトルスクールで色々やってるところ。展開は王道だけれど、画的に工夫があったし、エンダーのサクセスストーリーに中二心が刺激された。同じチームの女の子はもう少し可愛い方が妄想が捗ってよかったかな......リアル感はあったけれども。
なかなか楽しめるけれどどこか惜しい、そんな映画。エンダーがギリギリまで追い詰められる描写というか、もう少し精神面に寄っていたらまた違った印象になったかも。
主演は『ヒューゴの不思議な発明』のエイサ・バターフィールド。
全然印象が違う。まあ成長期だし2年もあればそりゃあ変わるか。髪型のせいもあるかも。
そういえばこの映画は声優が豪華だったから吹き替えで観ようと思っていたのにチケットをネット購入したとき癖で字幕選んじゃってて後悔。映画が始まってから気付いた……。
静かに燃える内なる炎
まずビジュアルが美しい!精緻な作り込みで景観もオブジェクトの造りにも隙がなく、でもこじんまりとはせず、大胆且つ壮大というか。超絶職人技巧レベルの細々したフラクタルチック演出というか。
この細やかさを味わう為に劇場に足を運んでもイイぐらい!てのは言い過ぎでしょうか。ですね。ハイ。
で、ですよ。しかし問題は肝心のストーリーな訳ですわね。
映画の体裁を取ってる以上はね、そりゃ物語が作品の中核を担う訳ですし、ビジュアルがそこに乗っかる形ですから。
んー、ハッキリ言ってしまうと、かなり抑揚に乏しい展開です。それが延々と続きます。
一体どこで盛り上がってるのか?どこが山場なのか?というのが結構分かり難いというか。それらしい場面はちょいちょいと、確かにあるんですけども「ああ、そうなの?」てな感じで、肝心の敵方との開戦がちっとも為されないまま淡々と話が進行していくのでね。ひたすら主人公エンダー君の訓練、特訓、シミュレーション、ゲーム、訓練、特訓、シミュレーション、ゲーム…。
やがて話も終盤に差し掛かり「おいおいマジか?まだこんなヌルいことやってるのか?」となった処にですよ。
ハイ。まさかのどんでん返し的ショッキングなアンサー。をぶち込んでくる訳です。
こう来たか!と。ああ、だからか!だから今までダラダラしてたのか、と。
まんまと謀られました。
これだったら序盤中盤の抑揚のなさも仕方ないかな、と。
鑑賞後に振り返ってみると、これはこれでアリでしたね。まあ原作が元々こんなノリなんでしょうか。読んでないからアレなんですが。
ビジュアル良し、物語悪し、オチ良し、て感じでしょうか。
天才子役そろい踏み
『ヒューゴの不思議な発明(2011)』でブレイクしたエイサ・バターフィールド主演のSF作品。 共演は『私の中のあなた(2009)』のアビゲイル・ブレスリン、『トゥルー・グリット(2010)』のヘイリー・スタインフェルドと 天才子役そろい踏み。 脇を固めるのは大御所ハリソン・フォード&ベン・キングズレー、そして演技派のビオラ・デイビス。
簡潔に言えば 軍隊、SF、ゲームがキーワードの本作品。 最近ありがちな題材、タイトルもやや被ってるしと 高をくくっていたのですが 期待を裏切る面白さ。 体感型のストーリー構成で そんなリクルートがあったら末恐ろしいと思いながらもカッコいいと思ってしまう。 終始シリアスなシーンが続く中、ウィットに富んだ台詞で笑いをえることも忘れない エンタメ度。 エイサ君、身長も伸びてイケメンに育ってくれて 本当に良かった。
若者に未来を託すことと、彼らを導く役目を担う大人たちの思惑と葛藤。 これはゲームなのか、それとも。。。 もっとエンダーの世界を覗いてみたいと思った 4.0評価。 続編を切に願います。
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