エンダーのゲームのレビュー・感想・評価
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SF娯楽作品
SF娯楽作品として十分に楽しめる。 原作未読だったが有名なSF作品であることからかなりハードなものを想像していた、しかし意外に普通のSFアクション作品といった感じで拍子抜けしてしまった。 展開は丁寧すぎるくらい丁寧で、もっとエンダーのすごさがわかる演出をして欲しかった、特に意外性のある戦術をとっているようには見えなかった。 宇宙船のデザインも今風のSFという感じで悪くはないが、特筆すべきところはなかった。CGのクオリティは素晴らしい。 子役の演技が良かった、大人のキャラクターは存在感薄くてあまり活躍しないのがもったいない。
訓練のシーンが面白い
全然期待していなかったので、意外に楽しめた♪
訓練の様子がおもしろかったな♪
それと、主役の男の子に周りが傾倒していく様が興味深かった☆
原作が読みたくなる映画
原作まだ未読。 突っ込みどころは多々あったけど、魅力的なキャラクター達の余韻にもう少し浸りたくなりました。 映画には入りきらなかったであろう諸々を知りたいな、と思いました。 原作が読んでみたくなる映画は、良作だと思います。
予想を裏切らない…
期待して、期待通りの出来!苦笑 可もなく不可もなしのブエナ・クオリティですな。 正に今時のティーン小説、中二病全開のストーリーはまぁまぁ。 ただ、主人公が挫折も成長も無く、徹頭徹尾スーパーなのはオッサン興ざめで☆−0.5でした。 何よりも。 省エネハリソンを楽しむ一本ですね…
コストパフォーマンスの高い力作
原作は未読。
潤沢ではない製作費(1100万ドル?)の割には、出演者の顔ぶれと言い、SFX(VFX)の質と言い、非常にコストパフォーマンスが高い印象の映画だった。
原作はヒューゴー賞とネビュラ賞というSFとしては最高の評価を得ているので、おそらくもっと枝葉の多く深い内容を持っていると思うが、この映画もそのエッセンスは十分表現し得ているのではないだろうか。とにかく多少駆け足気味ではあったが、2時間弱の中にきちんとした物語世界が描かれ、完成度の高い作品だった。
フォーミックという昆虫型異星人の侵略を受け、何とか撃退したものの戦争状態にある地球。産児制限で子供は二人までとされている中、戦闘能力には秀でているが独尊的で暴力的なあまり指揮官としての人望がない兄と、優しさと博愛精神(他者との共感性)が強く戦闘には不向きな姉の、両方の因子を兼ね備えた第三子として特別に出生を許されたエンダー。この映画はそんなエンダーの戦士としての成長を描くと共に、指揮官の在り方も描いている。
ただ部下を怒鳴りつけるだけでなく、各メンバーの意見を聞きながら各々の個性を見抜き、それに応じた役割を与え作戦を完遂し、勝利の喜びを分かち合う。そんな冷徹さと共感性を併せ持った指揮官でなければ、配下の兵士も命を預ける気にはならないだろう。この作品世界の戦闘は主として遠隔操作の無人兵器によるが、それでも輸送船や前線で兵器を操作するための人員は必要で、彼らは戦死するリスクを負っているのだ。
実戦ではなく最終試験(ゲーム)と思わされたエンダーは、途中対話を求めるかのごとくのフォーミックの動きに困惑しながらも、上官に命じられるまま(バトルエリアでの対抗戦のように)味方の兵力を防御壁に使いながら最終兵器を温存し、敵の殲滅に成功する。しかしそれがゲームではなく実践であり、戦いの過程で多くの人命が失われたと知った時、エンダーは怒り悲しみそして悔やむ。あの時フォーミックとの対話を試みていれば、敵も味方も死なせずに済んだかもしれないのに、なぜ自分はそれができなかったのか・・・。
戦いを終わらせるためには、①敵を殲滅する、②敵対関係をなくす=友好関係を結ぶ の手段があるが、軍人である限り②の選択は無理であろう。軍人として不本意ながら①を実行した(させられた)エンダーは、軍を離れ自らの心の命ずるまま②の途を探ることになる。
ラストで新たな女王となる蛹(前線基地のある惑星を奪還した時、当然敵の残党を掃討した筈なのに、なぜ女王と蛹が発見されなかったかの説明がなかったが、それが話を紡ぐためには必要だったのだから、地球軍の眼が節穴だったか女王がうまく隠したと思うしかないだろう)を載せてエンダーは宇宙へ旅立つ。「両種族の対立を終わらせ平和を導く者」としての新たな使命を全うするために・・・。
救いのあるラストで心地よく観終わることができてよかった。原作にはまだまだ続編があるようだが、映画に関してはこの一作で十分だと思う。
良かった!(ネタバレというほどじゃないけど一応)
なかなか面白かったです!
展開はかなり早いけど、まぁまぁすんなり話は理解できました。ツッコミどころもちょいちょいありましたけどね( ̄▽ ̄)
感想としてはラストとかよく周りが許可したよなぁとか、軍曹との関わりをもっと描いて欲しかったなぁとか、エンダー結構強気やなぁとか、ペトラの存在もシスコン過ぎてちょっと霞んじゃったなぁ、とか…
まぁ、原作知らないんでなんとも言えないところはありますが。
良かったのはエンダーの心の葛藤(まあ、それももう少し掘り下げて欲しかったけど)と映像の迫力ですね(*^^*)
エンダーが指揮してるところなんか最高にカッコ良かったし、心理ゲームの映像も良かったです‼︎
やっぱりこういう壮大なスケールの映像の映画はいいですね( ^ω^ )
様々な項目が平均的に足りない
様々な要素に説得力が足りない映画だ。 特にエンダーが発想する戦略がどう考えても普通の軍人だったら思い浮かぶ発想である事等の作品根幹に関わる部分と、無重力で使用するヘルメットが空力特性を考えたデザインをしている等のディティール部分が均等にラフだ。作り手は観客がそれらをどうでもいいと思っていると想定しているとしか思えない。 とすると何を一番見せたかったのだろうか? 最後のオチなのかも知れないが、あのラストは1970年台でしかも活字だったからだ。 そもそも長らくこの作品が日本で絶版だったのは時間耐久性があんまり無かったから。そのような原作の映像化を成功させるには思い切ったの翻案が必要だと思う。
その仕事は終わらない。
タイトルに「ゲーム」と付いていることから、もうそれだけで
これはねぇ…と二の足を踏んでしまうと非常に勿体ない作品。
私も観るまでは全く食指が動かなかったが、知り合いの熱心な
薦めで観てみたところ、とても深く考えさせられる内容に驚いた。
SFというと、アカデミー賞にノミネートされているあの作品にも
あるように、とにかく映像の素晴らしさなどは強調されるけど、
十分なドラマ性を兼ね備えた作品となると、あまり多くはない。
かなり壮大な原作らしく(受賞歴を見ても)とても映像化はムリだと
踏んでいた原作ファンも、2時間でこれだけ纏めたのが凄いという。
謎の昆虫型生命体による地球侵攻で絶滅の危機にある人類は、
更なる侵攻に備えて優秀な子供を徴兵し、スクールで育成している。
産児制限が行われる中、第三子(サード)として特別許可のもとに
生まれたエンダーは、非凡な兄姉には叶わない自身の能力に悩み、
孤独な生活を続けていた。ある日、監督官(ハリソン)に見込まれて
バトルスクールへと送られたエンダーは、彼の指揮官としての能力を
見抜いた大佐により、シミュレーションで頭角を顕わしていくのだが…
なんでエンダー?なんて言う名前なのか、と思っていたらなるほど、
もうその為だけに生まれ育ったような使命を帯びた子供だったのね。
彼は毎晩おかしな夢を見る。正にゲームのようなその世界には必ず
昆虫?や姉?が登場し、状況が分からない彼をずっと悩ませ続ける。
後半でその夢の正体が解明される。と同時に、彼が帯びた使命とは
大佐から地球を守るように託された指揮であると同時に、宇宙平和
(つまり敵側への)を遂行しなければならない、もっと壮大な任務で
あったことを知らされる。生まれるべくしてこの世に生まれてきた子。
ということは、今作には宇宙戦争終結を祝うような従来のハリウッド
作品なんかよりもっと深い意味合いがあったわけだ。ははぁ~と頷く。
非常によく出来た物語である。と同時に、考えなければならないのは
(小説から長きを経ているのに)今現在の人間たちの方じゃないか、と
更なるメッセージを投げかけてくる。エンダーの仕事は終わってない。
見所はもちろんSFでのバトル、シミュレーションシーンが殆どだが、
その映像美を越えたところにメッセージがある。こんな作品は好きだ。
ところでこの主人公の男の子、なんか見たことがあるぞ…と思ったら
あー!ヒューゴの子だったのか!いや~。また大きくなって♪
(愛しさと切なさと心強さと~。って歌があったけど、全くその通りね)
よー分からん
SF好きです。レビューがソコソコなので観にいきました。①説得力がまるでない。②戦闘が殆ど無くストーリー重視かと思いきやサッパリ分からん。③何でこんな子供が重要なのか分からん。④これ位の作戦内容がシュミレーション出来んようじゃそりゃ負けるはな。 最初にこの映画を知った時、直感的に居眠り映画かなと思ったが、レビューに騙されました。
ゲームオーバー(遊びはおしまい)
『ガンダム』や『エヴァンゲリオン』の世界観にも影響を与えた
SF小説の映画化……とのことだが、アニメ関連にイマイチ疎い
自分としては、実力派子役とベテラン勢の入り交じるSF大作
として楽しみにしていた作品。
* * *
さて、『衝撃のラスト』と宣伝されていた本作。
SF戦争映画にも関わらず、宇宙人とのハデな戦闘はなく
演習シーンばかりだったが、僕は
①実は敵は宇宙人ではなく同じ人間だった
②実は主人公が現実だと思っていた空間もゲーム空間だった
③実は主人公はゲームと称して本当の戦争をさせられていた
④実はH・フォードは海老天好きの人造人間だった
といったイヤなオチを何パターンか予想してたせいか、
「もしかしてこのシーンは……」みたいなイヤな緊張感を
ずっと感じながら鑑賞していた。
オチ予想の一部は当たったが……
『皆殺しにした相手は、本当は対話を望んでいた』
という心底恐ろしい展開までは予想できず。
ぬうー、しんどい、こりゃしんどいよ。子どもになんつう事を
させたんすかハリソン&キングスレーじいさま。
* * *
イラク戦争の兵士、ムスリムの自爆テロ犯なんてのも
若者が多いと伝え聞く。『永遠の0』が記憶に新しい
特攻隊員も、やはり年端もいかない若者が多かったとか。
子どもはスポンジのように柔軟に知識を吸収する。
同時に、他人の痛みに対してまだ鈍感だ。
子どもに銃と環境を与えれば、学習は早く、相手を殺す理由に
疑問を抱かず、引き金を絞ることに躊躇しない優秀な兵士に
なり得る。
だが子どもは成長するにつれ、他人が自分と同じ痛みを
感じる事を、他人と痛みを共有する事を理解するものだ。
その過程の真っ只中に殺し合いへ放り込まれた子どもは、
自分の行為の残虐さにやがて気付いた時に、
一体どれほどの恐怖と後悔を抱くものなのだろう?
* * *
言うまでもなく、一番残虐なのはそんな彼らを利用する
大人たちだ。子どもを戦争に利用するやり方は
合理的・効率的であり、と同時に極めて非人間的。
この映画のH・フォードやB・キングスレーからも、
主人公への親愛の情のようなものは感じられない。
いかに彼を強力な『駒』に育成しようかという打算ばかりだ。
主人公やその他の子ども達が負うだろう心の傷も、
彼らには大きな目的の為の小さな犠牲に過ぎない。
戦争の指導者なんてどれもこれもそんなものなのだろうが、
彼らの思考こそが最もゲーム的だと感じる。
* * *
映画の原作は1977年初版だそうな。
70年代はコンピューターゲームの黎明期ではあるが、著者は
バーチャルリアリティで麻痺するモラル感覚みたいなものを
こんな頃から危惧していたんだろうか?
原作未読なので、どこまで原作通りなのかは知らないケド。
内容も面白いが、期待した通りキャスト陣も魅力的だった。
A・バターフィールドやA・ブレズリンを始め、
子役の演技は堅実……というか、チョイ役を含めても残らず
上手いし、ベテラン勢もバリバリの存在感で前述のような
エゲツナイ役を演じている。
* * *
ただ、少子化政策の中でエンダーが生まれた経緯や、エンダーと
凶暴な兄の確執とかはもうちょい掘り下げてほしかったかなあ。
その他サブキャラ達の描写がやや薄めなのも気になった点。
短い描写でそつなく説明されているとは思うのだけど。
また、SFチックなデザインの数々から古臭さは感じないが、
真新しさがあるとも言えない所が難と言えば難かなあ。
デザインにあともう一歩インパクトが欲しかったか。
* * *
そんな細かい不満はありつつも、
世界を全部しょいこんだような眼をしたエンダーの行く末に
固唾を呑み、一喜一憂しながら見守り続けた2時間。
微かな希望も残すラストも含め、ヒジョーに楽しめました。
これ、続編あるのかしら? あるなら是非とも観てみたい。
〈2013.01.27鑑賞〉
これはリーダーシップの映画だ
これはリーダーシップの映画。 孤独から、仲間に出会い、そしてチームを作る。 チームからリーダーが生まれ、さらなるリーダーシップを発揮していく。 マネジメントの視点で学べる映画でもある。 ストーリー展開は、かなり意外性あり。それを気に入るか否かはわからないけど。
とにかくよかった!!
遠い昔に原作を読んで題名だけ覚えていたんだけど、いま、公開していることを知り、慌てて観に行きました。とにかく面白く、原作を読んだ時の感動を思い出しました。何の不足も疑問も感じさせない作品で大満足です。(^-^)
是非原作を読んでから!
原作はとても面白いです! 想像の世界だったエンダーのゲームが実写で観れたことはとても嬉しかったですが、映画は原作のダイジェストのようでした。 原作を読んでから観ると理解出来ますが、映画だけ観ると低評価になってしまいそうで残念です… でも伝えたい事は伝わっていると思います。 是非原作を読んでください!
けっこう面白かった
ひ弱なガリガリの少年が勇気をもって自分の立場を確立したり、成長していく様子を丁寧に描いていてよかった。
吹替えで見たのだが、元の音声で聞きたい軍事訓練の場面があった。
CGなどで描かれているような背景は生々しさに欠けて、そのせいか眠くなってウトウトした。戦いそのものも迫力はあるけどスリリングではなかった。ヒロインがすごく地味であんまりかわいくなくて、そこは絵空事感がなかった。威張っている子がチビなのはギャグだったのだろうか。
しかしどう考えてもおじさんが見て喜ぶような映画ではないにもかかわらず、お客がおじさん二人だった。
リセットが利かない怖さを知るエンダー
地球を侵攻したのはフォーミックと呼ばれる昆虫型生命体。人口?が多く、急激に武力拡充を整える。 そのことを受け、第二次侵攻が近いと確信する地球防衛軍IFが、少年たちの潜在能力を引き出す戦法を考えつくというのが物語の発端だ。 その戦法はまさにゲーム感覚。無人機を操り、強力な秘密兵器をどこでどう使うかタイミングを測るシミュレーション・ゲームと変わらない。 急激な軍拡と、無人機を使った作戦、どちらもよく耳にする身近な話題を想起させる。 その昔、戦は数が勝負だった。それが武装の差で勝敗が決まるようになり、今や前線にいなくても武力行使ができる時代だ。敵弾が届かないディスプレイの前でコントローラーを操作するだけで、人の死を直接見ることがない。 このまま兵器が発達していけば、人が人の死を感じることなく、欲望のまま世の中を変えてしまう危険性を感じる。 リセットが利かない現実に背を向けようとしている。 「エンダーのゲーム」というタイトルには、そうした危険に目を向けさせようとの思いが込められている。 だが世の中には、過ちを悔いる人間がいるのと同時に、「それがどうした関係ない」と吐き捨てる人間がいるのも現実だ。
素晴らしい、脚本と映像、個人的に大納得!
個人的にはここ一年での最高傑作です。 まず、脚本が良い。 広大な小説を、よくぞ二時間にまとめた。 細かい、前振りやエピソードが組み合わさり 壮大なるラストシーンまで一気に進む。 主人公の背景や敵との関係はさすがに 時間が足りないのだが、まあ、小説を 知らない人にも十分に楽しめるだろう。 またラストのバトルシーンを含む、 一連のCG,VFXは見応えありです。 個人的に気にいらないのは主人公の キャスティングかな。 世界を救う少年としてはなんか、 凛々しさが足らないと言うか、 顔立ちが険し過ぎるかな。 ハリソン・フォードも良かった。 主人公を、見守る大佐役。 昔、こういう役は、 クリント・イーストウッドが良く 演じていました。 個人的なファンである、アビゲイルちゃんが 少し大人のお姉さん役て出ていて 嬉しかった事。 私は吹き替え版を見ましたが、 違和感なく見ることが出来ました。
安心して観れる構成
他の方のレヴューにもありますが、原作に忠実ながらダイジェスト的にまとまっていて、主人公の心の葛藤がもうひとつ描き切れていないように感じました。 ただ、ストーリー的には一番盛り上がったところでストンと落とすので安心して見ることができます。 付け加えると、作中に「ブレードランナー」へのオマージュが入っていて、ストーリーとは関係なく感動しました。ハリソンフォードへの配慮でしょうか?
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