「日本でアニメシリーズにしても面白いかも!」エンダーのゲーム 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
日本でアニメシリーズにしても面白いかも!
アメリカSF界の最高権威、ネピュラ賞とヒューゴー賞をW受賞した、オースン・スコット・カードが1977年に初出版した名作SF小説の映画化。
既に言われている通り、日本の漫画・アニメに多大な影響を与え、“選ばれし少年”“戦いを終わらせる宿命”などの設定はそっくりそのまま「ガンダム」や「エヴァ」に受け継がれている。
恥ずかしながら原作小説を知らず、映画もまたさほど期待していなかったのだが、最後までなかなか楽しめた。
大胆さと繊細さ、類い希な戦闘センスと戦略眼…それ故、常に妬みの対象で、孤独。
やがて理解ある友と出会い、共に困難に立ち向かっていく。
内向的だったエンダーが、才能を開花させ、優れた統制力で指揮官となっていく展開は爽快ですらある。
(ちなみにアムロやシンジはずっと下っ端だったが、エンダーがリーダーとなるのはやっぱりアメリカ的であったりもする)
敵はかつて人類を絶滅させかけた昆虫型エイリアン、フォーミック。
来る第二次侵攻から人類を守り、戦いに終止符を付けるのが、エンダーに課せられた使命。
ある時エンダーは、フォーミックの侵攻とは違う意思に気付く。(姉との会話がキー)
しかし、その前に立ち塞がるのが、エンダーを戦いに駆り立てた大人たち。
終盤のまさかの展開は、まさしく“大人の不条理”“大人の勝手で翻弄された子供たち”。
主人公が成長して危機から世界を救う…といういかにもなアメリカ的展開ではないドラマこそが本作の本当の魅力。
エイサ・バターフィールド、ヘイリー・スタインフェルド、アビゲイル・ブレスリンら実力派の子役から、ハリソン・フォード、ヴィオラ・デイヴィス、ベン・キングズレーらベテランまでバランス良く揃えたキャスティングは絶妙。
ゲームのような戦闘シミュレーションはワクワク。
ただ、2時間という尺の為、展開が早過ぎるのが難点。
原作小説がシリーズ化されているので、当然映画もシリーズ化を視野に入れて製作されたのだろうが…、アメリカでの成績はいまいち。
続きを見たいのだが、シリーズ化は微妙か…?
近大さん
私は劇場でみました。
迫力ある映像と複雑なストーリー、
主人公を取り巻く背景、最後の
オチ含めていい作品でしたね。
私はエヴァファンではないので
(もう少し古い世代です)
そこまでの深読みは出来ませんが
主人公がもたらした結末の責任を
新しい旅で見いだす、続編こそ
本来のテーマかと思います。
作製微妙ですが期待したいですね。