「憂鬱なジャスミン」ブルージャスミン だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
憂鬱なジャスミン
ケイトブランシェットはすごいなぁ…
ジャスミンのいかれっぷり、すごいね。パニクってるときのマスカラの落ちっぷりで、取り乱しぐあいがわかるのよ。そしてザナックスに依存し過ぎ!ウオッカにもご執心のご様子で、生きずらそうで、痛々しいすがた突き放して描いていて、笑った。
お洋服とスタイルはバツグンやった。キャメルのエルメス似合ってた。
妹の庶民感とのギャップ、肩に星のタトゥーに変な髪型と荒っぽい彼氏…上流階級から抜け出せないジャスミンには、耐え難く、みたいなところも、あーそらそうかもと、腑に落ちる感じがした。
ジャスミンをかばいたいわけではないけれど、かわいそうに、と揶揄含みで同情したい気持ちになった。
残念ながら妹とその男達にはジャスミン同様にげっそりした。自分はどちらかといえばジンジャーと同じ階級なのに。
荒っぽい彼氏がどうしても無理なのです。女の職場に来て泣きすがるとか、無理なのです。
ジンジャーとアリの復縁の下りに、ジンジャーへの批判的目線もあるなぁと感じた。
上流階級のいやらしさも庶民階級のいやらしさもどっちも描いていて、興味深くおもった。
歯医者に無駄に気に入られる所
笑ったなー。
ラストのオチがきまってなおよかった…
まじかーまじかー、そら夫の息子に恨まれるわー。ジャスミンたら破壊者ですやん!デストロイヤーですやん!
最後はもうマスカラの滲みでは表現できなんだか、脇汗びっしょりでヘロヘロになってる姿がいたいけで、これまた笑った!ああ、このあとどうなるんだか。
そこの救いも描かずいかれたまま放置ってゆうのがまた、皮肉が効いていて良いんだろうな。タイトルも、よいよね。憂鬱なジャスミンだってさ。
サンフランシスコとニューヨークがいつ切り替わったのか一瞬見失うけれど、きっとジャスミンの混乱の表れかと思います。
万人受けはしないかな。意地悪な人向け。善良がモットーな方には向かないかも。その上わかりやすいのが好きな方には眠たい系です。