「大人も楽しめる良作」円卓 こっこ、ひと夏のイマジン えのきちさんの映画レビュー(感想・評価)
大人も楽しめる良作
『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』を鑑賞。
行定勲監督の最新作で、芦田愛菜映画初主演作品となる。
こっこ(芦田愛菜)は小学3年生の女の子で、普通が大嫌い。少し変わった事に興味を示し、カッコいいと思い込んでしまう。同級生がどんな事を考えているのか分からず、祖父から聞いた「イマジン」を膨らませながら成長していく。
芦田愛菜の演技力はもはや周知の事実であるが、元々関西人なので関西弁も安心して聴いていられるのが良い。未だに片言の関西弁でOKを出す監督が後を絶たないのは何とかして欲しいものだ。
こっこは、結構悪態をつく所謂口の悪いガキなのだが、「うるさいボケ!」などのセリフも先日の赤ちゃんポストドラマのお陰で新鮮味が無いのが残念。
関西の雰囲気たっぷりで、特に起伏のない物語ではあるものの、行定監督の手腕のお陰で退屈することなく観る事ができる。
小学生のお子さんがいる親は子を思いながら、そうでない方も自身の小学生時代を思い出しながら楽しめる。
また、芦田愛菜も良かったが、親友ぽっさん役の伊藤秀優君が良かった。吃音症を抱えているが優しく思いやりがあり、誰もがこんな友達が欲しいと思えるキャラになっていて、こっこが羨ましく思えてしまう。
いい大人でも意外に楽しめる作品であった。
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