「円卓のあるおうち。」円卓 こっこ、ひと夏のイマジン みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
円卓のあるおうち。
小学三年生のこっこが常々口にする「ボケぇ!」の侮蔑語は、米国人の「Fu**!」に相当するものだ。
卑俗な言葉ではあるが、「関西じゃこれも文化のひとつなんやで」と言うこっこの声が、深いため息まじりに聞こえて来そうや。
そやけど人に向かって「死ね」ちゅう言葉は、絶対につこたらあかんことなんやで。
そこには他人を思いやる気持ちなんてもんは、いっさいないからの。
劇中、大家族が一堂に会して賑やかに円卓を囲むシーンが羨ましく思えた。
この渦原家じゃ食事中の会話は、円卓の上に並べられるどのオカズよりもご馳走だったかもしれん。
いろいろディープなことを考えさせられる良作でした。ま、ちと綺麗にまとめすぎてるきらいがあるけど。
かつては自分も子供やったのに、子供の気持ちはよう分からん。
でもそれが嬉しいような、悲しいような、僕らがオトナになったちゅう何よりの証かも。
人はココロの脱皮を何度も繰り返しながら、知らん間にオトナになってしまうんやろな。
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近大さんのコメント
2015年8月5日
コメントありがとうございます♪
子供って思ってる以上に感受性も豊かで考えてる事も大人っぽいんですよね。
自分も可愛らしい子供じゃなかった事はうっすら覚えています(笑)