「胡散臭さでNo.1。」神様はバリにいる ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
胡散臭さでNo.1。
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…どうやらビジネスの神様はバリにいるらしい。
まったく胡散臭いこのタイトルにも怪しさが満載なのだが、
実在人物のハウツー本から今作が製作されたのは本当らしい。
アニキと称される大富豪の出立ちはノリノリ堤真一がいい味
を醸しており、彼を慕うことになる主人公・祥子役は原作本の
クロイワ氏をモチーフにしたようだ(なぜ男女変えたのかは謎)
このアニキなる人物の言動・行動の胡散臭さは総てにハンパなく、
それでいて「爽やかやろ~」なんて言うから余計に疑いが増すが、
彼の立身出世にまつわる過去が明かされると、その人格形成や、
暴走族総長を経たということなどから見て部下を纏める資質が
ある人のようだ。誰からも好かれ慕われる。他人嫌いではない。
孤児の里親になるなど、社会貢献や寄付も積極的に行っており、
あーそうか、バリで総長をやってるんだ。という風にもとれる。
爆走の場が日本からバリに移転、そこで神様となったわけだ。
彼の経営に賛同者が多いのも、当たり前の流儀や礼儀に彩られた
人間ありきの姿勢からじゃないか、と映画を観るだけで分かる。
だから、今作の李監督が徹底的に胡散臭さを前面に押し出して
コメディ化していることが、却って余計な演出に思えてしまう。
ナオトが出てくること自体(胡散臭さでNo.1)それ狙いだろうか?
アニキの成功哲学から学べる素朴な直向きさが今ひとつで残念。
(吉本興業にもいたようで、だからお笑いを?多才な大富豪ねぇ)
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