愛の渦のレビュー・感想・評価
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次作に期待したい。
何かしらの賞を取った舞台劇の映画化。
テーマとしては非常に面白いし、人の欲と建前を上手く切り取っていて楽しめたし。
作品としては意欲作と言って良いと思う出来栄え。
だがしかし、演出が助長でとにかくテンポが悪いのが難点だなぁ…
台詞、人物描写が上手い故に主人公男女がキモ過ぎるのもマイナスだなぁ…
コミュ障同士の探り合いが、正直ホントイライラする
…のは、人をちゃんと描いてるんだよな。
監督の次回作での成長が楽しみな一本。
思っていた以上に良かった!
池松壮亮くんが好きなので観に行きました。
最初はAVみたいな感じなのかなぁと変な緊張感を持って観に行ったのですが、そんなに予想していたよりエロくなくて、人間の気持ちの変化が凄くよくわかる映画でした。
乱行パーティーという少人数の世界だとこんなにも人間の心情は変わるんだなって思いました。
あと最後がちょっと悲しい気持ちになりました。
そして恋がしたいなと思いました。笑
窪塚くん
安定のチンピラ感がすき。
いろいろあったが生き返って俳優、このチンピラっぷりに特化して生きてほしいと思う。じじいになったらきっとすごく需要がある雰囲気です。
作品のエロ、人間模様についてはたくさんの方がレビューされてるようなのでよし。
麦さんの最後のファミレスシーンの強さが印象的。
わかるわかると思う人間の本質
ただただエロいのかと思い、少し身構えて見に行った。
けど結論。そんな映画ではなくて
人間の本質、醜さ、色々なものを生々しく描き出した映画だった。
わかるわかると思う人間の一面が垣間見えて、徐々に浮き出てくる登場人物の本性が本当にリアルだった。
自分もその場に参加していると錯覚するくらい。最後はなんだか恥ずかしいようないたたまれないような、
なんとも言えない感情になりました。
面白かった!
ちょっと几帳面過ぎなのかな
見終わった時、さすがに乱交パーティーに参加しているかのような感覚があった。しかし、細切れで美しいカットの積み重ねがカタルシスに繋がってはいかない。つくづく演劇の映画化は難しいと思う。丁寧に、丁寧に積み重ねていくのだけど。
最後の最後、見続けただけのものはあったような気もするが、さすがに途中の快楽がないとなあ…… 息詰る感覚はあるのだけど、たいして笑える訳でも、大きな発見がある訳でも、決して面白い人たちでもない、というのが大きい。かといって大きな謎もない。普通の人たちの普通を提示しているのかもしれないけど(設定はアブノーマルだけど)、その普通というのは再現性が非常に難しい。セックスというのを何発もやる再現というのは本当に難しいんだな、にっかつロマンポルノの巨匠たちだったらこの設定をどう映画化するか、とは思った。
メガネ地味子、最高っス
いきなりああいう状況、場所に飛び込んできちゃえる心象にも関わらず、はじめは互いに探り合い、というシチュが生々しい。
観てる途中で例のあのいろんなものが混ざり合った独特な匂いが漂ってきたような錯覚を覚えた。
実際にあったら流行るんじゃないすかね。実際にあるのかも。でも、トラブルだらけですぐバレそうすね。
最後に、『エロい保母さんよりメガネ地味子(キッパリ』
顔面偏差値とコミュ力の重要さww
さすが、元舞台。
セリフの言い回しや間が凄く良かった!
とてもリアルで、いるいるーこんな人と共感する部分が多かった。
そして、こんな場でも必要な顔面偏差値とコミュ力ww
愛がないSEXなんて絶対無理て言う人を一蹴しながらも体をつなげることからの執着とその先の愛を上手く描いていると思う。
全体的にとてもまとまっていて良かったけど、個人的には主人公2人以外の登場人物の外に出た顔も最後に流して欲しかった。
ので-0.5
期待通り
絶妙な言い回し笑わせる会話その場の空気感作りはさすが三浦大輔作・演出。映画監督としても凄いと思うシーンもあった。恋の渦がジェットコースターだとしたら愛の渦はメリーゴーランド。赤澤セリの本物感ハンパないっス
極めて出来のいい作品。
乱交パーティー、などという文言がチラシや広告に踊っていたため、ある種、キワモノ映画として、余り関心が持てなかったのですが、レビューを読んでいると、コメディーに近い、などの記述があり、一度、観てみようと思い、テアトル新宿まで出かけて行きました。途中、チケットポートに寄り、前売り券を買ったところ、なんと、最後の一枚でした。担当の人に訊いてみると、この映画の前売り券は大いに売れているとのことでした。午前10時50分の回を鑑賞。客の入りは6割弱。中高年の男性客が目立ちました。
男四人、女四人が初めて顔を合わせ、自己紹介をする場面は、まるで、ユースホステルのミーティングのようで、なかなか現実感が現れていました。性行為をする場所が一階下にあり、その上の待合室とでもいえる部屋では、全員が白いバスタオルを胴体に巻いています。最初から最後まで全員が全裸と云う訳ではないのです。性行為の場面はかなりデフォルメされています。主役の門脇麦がやり過ぎ友思えるくらいの大声を出します。また、途中から加わる柄本時生とその妻(もの凄く太っています。役者の名前は不明)がこの映画に厚みを増していきます。まるで、フェリーニの映画に出てきそうな、その妻との圧迫感溢れる性交シーンは、まるで、マンガでした。
映画を観終わってからの印象は、アメリカの劇作家エドワード・オ―ルビーの代表作「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」の群像劇版、ということになります。今まで鬱積していた男の言い分、女の言い分が、至る所で爆発するからです。煎じつめて云えば、残酷な喜劇、ということになるでしょうか。パーティーの終了時刻である朝の五時になって、ストーカー対策の為、まず、女性が退出し、そして、その後、男性が退出します。この映画はここで終わるのかと思っていると、最後になんとも残酷なエピソードがくっついています。また、最後の最後に窪塚洋介が頭にパーマをあてた恰好て、重要な役割を果たしていたことに気がつきました。
この映画は3月下旬現在、私が今年、観た映画の中で最良の映画でした。五月に開催されるカンヌ国際映画祭に出品してもかなりいいところまで行くのではないのでしょうか。
映画マニアを自負する人なら、絶対に見逃してはならない逸品です。是非とも、先入観を取り払って劇場へ行きましょう。
まさに演劇。
ちょっと前から気になっていた三浦大輔という名前。DeNAのピッチャーと同じ名前なだけに記憶に残りやすい。
その三浦大輔は自身が主宰するポツドールで公演し岸田國士戯曲賞をとった作品を映画化し、監督までやってのけた。
自分の戯曲を映画化し、自らが監督した人は、日本にはあまりいない。三谷幸喜「ラヂオの時間」だけではないか。
まことに演劇的な作品になっていて、俳優陣の頑張りがまともに露われた作品になった。
俳優のほとんどがバスタオル1枚か裸。
朝になって「そんな服を着てたんだ」というセリフが腑に落ちる。
観ているあいだは役者たちのせめぎ合いがあり、これはすごい映画だと思っていたが、終わってみればどうということはない、何も残らない映画に思えた。これは僕にとっての演劇と同じである。
そういう意味では成功だったのかもしれない。
役者はみんなよかったが、窪塚洋介の存在感が際立っていた。
斬新な作品
夜11時から朝5時までの乱交パーティーを描いた作品。
セックスを軸に人間模様を描いていくのは斬新な手法だなと感じた。
人は羞恥心がなくなればこんなにもコミュニケーションスキルが上がるのかとリアルに感じた。
ただラストがダラダラしてしまって少し残念だったが全体的によく出来た作品。
舞台版も観てみたいなと思いました。
エロ切ない(笑)
エログロ映画だと思われがちだけどこれこそ究極の純愛物かも。最後の切ないどんでん返しが刺さる。終始気まずい映画だったなぁ。名優駒木根隆介をはじめ新井浩文、柄本時生らの脇役もいい演技だった。
必要な場所
生きていると苦しむ事があって、日常では発散出来ない事がある。
なんでここに来たのか。今までどう生きてきたのか。そんな事話す必要は無い。
ただ欲望に身を任せて、発散するだけ。
そういう人が行く場所。
そこにいる自分が本当なのか。本当の自分じゃないのか。
自分を何処に置きたいのかで変わると思う。
このような映画を世に送り出した事を、本当に嬉しく思います。
最初は退屈だったが
乱交スタートのときは誰もしばらく発せず、ちょっと退屈に感じたが、次第に人間の本性・本能が出てきて結果的には楽しめた。Hシーンは興奮するようなものならAVになってしまうが、この映画はHシーンもコメディなんだな、よく考えて作られていると思う。しかし女性陣で唯一あの方だけ今回も乳首露出NGだったから、彼女のファンの人はがっかりでしょう。
しかし、最後奥手の2人がもしかして新たな展開があるのか、と思いきや、結局は所詮乱交パーティは一夜限りのお遊びなのだよ、とこの映画は言いたかったのだろうか。
『高度なギャグ』の裏から滲み出るヒトの生々しい性。
非常に良かった。
性交の回数と共に場の雰囲気がガラッと変わる。
雰囲気と共に炙り出される登場人物の性格、そして人間の性。
その生々しさ、浅ましさ、愛おしさにグッときました。
特筆すべきは、やはり門脇麦演じる「女」。
地味で自分に自信の無い若い女性が、ある分岐点を境に豹変。
その豹変ぶりに魅せられます。
中盤以降はその異様な存在感に目が離せなくなりました。
彼女の荒々しい動きと声。
これが観たくて聞きたくて、待ち望む自分がいました。
他の女性も体当たり演技が大胆かつ自然で良かったです。
女同士の距離感の図り方、裏でのディスり合いも巧かったと思います。
また男性陣も総じて良かった。
新井浩文演じる「男」が場の雰囲気を、流れを作る役割を果たしており、その軽薄さと動物的な優劣の判断/弱者の除外をする荒々しさが良かった。
また滝藤賢一演じる「男」も日常を引きずる人物としての序盤の働きが特に良かった。
ヌルッと出てくる動きも(良い意味で)気持ち悪い。
そして駒木根隆介演じる「男」。
こいつが劇場内の笑いを掻っ攫う掻っ攫う。
言動から醸し出される情けなさも良いのですが。
無防備な後姿の情けなさ、これが良かった。
終盤間際に報われる場面があるものの、その後の掌返し。
その唖然茫然、疑心暗鬼具合も表情/言動によく出ており良かったです。
場面場面で爆笑しつつ人間の性を垣間見えゾッとする。
怖いけど面白い。面白いけど怖い。
様々な感情が渦巻く中で、緊張と緩和が繰り返されて123分があっという間。
観終わった後の観客席は何か気まずい秘密を抱えたような感覚を共有しており、終盤の或る場面に似た雰囲気になっていました。
そんな雰囲気が味わえるのは劇場のみ。
是非、劇場に足を運んで他の観客と共犯になり、あの雰囲気を味わっていただきたい。
オススメです。
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