愛の渦のレビュー・感想・評価
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意味不明。
「演劇のようだ」という人がいるが、映画が映画を越えて演劇になる事を何故評価するのだろうか。そこを詳しく聞きたい。
この映画は、セックス大好きな連中がセックスをしまくる話。
全くその通りであり、それ以上深いモノを感じる事が出来ない。
密室の会話劇としてもテンポが悪くて興味が湧かない。
内容としては、中盤辺りで急にカップルが乱入してくるが、それがいらない。彼らのルックスを含め、ほんとソコだけ作品の雰囲気が崩れる。
ちょっと終盤まではつまらないが、そこから急にピッチを上げる。
朝になって窪塚がカーテンをバアーっと開けるけど、それはこの映画でには絶対に必要な場面だし、キレが抜群。からの店長の冷酷な目つき。怖い。てか何者。からの門脇麦の大どんでん返し。ビックリ。
終盤は満点ですね。話としても、演出としても。
窪塚が部屋の後片付けをしていて、拾ったコンドームを落とす場面。ここで窪塚にガキが生まれたのが分かる訳だけど、あの表情はいろいろな解釈が出ておもしろい。僕はその窪塚の心情をこう思います。「こんなとこで何やってんだ俺は...」。
斬新
次作に期待したい。
思っていた以上に良かった!
窪塚くん
わかるわかると思う人間の本質
ちょっと几帳面過ぎなのかな
見終わった時、さすがに乱交パーティーに参加しているかのような感覚があった。しかし、細切れで美しいカットの積み重ねがカタルシスに繋がってはいかない。つくづく演劇の映画化は難しいと思う。丁寧に、丁寧に積み重ねていくのだけど。
最後の最後、見続けただけのものはあったような気もするが、さすがに途中の快楽がないとなあ…… 息詰る感覚はあるのだけど、たいして笑える訳でも、大きな発見がある訳でも、決して面白い人たちでもない、というのが大きい。かといって大きな謎もない。普通の人たちの普通を提示しているのかもしれないけど(設定はアブノーマルだけど)、その普通というのは再現性が非常に難しい。セックスというのを何発もやる再現というのは本当に難しいんだな、にっかつロマンポルノの巨匠たちだったらこの設定をどう映画化するか、とは思った。
メガネ地味子、最高っス
顔面偏差値とコミュ力の重要さww
期待通り
絶妙な言い回し笑わせる会話その場の空気感作りはさすが三浦大輔作・演出。映画監督としても凄いと思うシーンもあった。恋の渦がジェットコースターだとしたら愛の渦はメリーゴーランド。赤澤セリの本物感ハンパないっス
極めて出来のいい作品。
乱交パーティー、などという文言がチラシや広告に踊っていたため、ある種、キワモノ映画として、余り関心が持てなかったのですが、レビューを読んでいると、コメディーに近い、などの記述があり、一度、観てみようと思い、テアトル新宿まで出かけて行きました。途中、チケットポートに寄り、前売り券を買ったところ、なんと、最後の一枚でした。担当の人に訊いてみると、この映画の前売り券は大いに売れているとのことでした。午前10時50分の回を鑑賞。客の入りは6割弱。中高年の男性客が目立ちました。
男四人、女四人が初めて顔を合わせ、自己紹介をする場面は、まるで、ユースホステルのミーティングのようで、なかなか現実感が現れていました。性行為をする場所が一階下にあり、その上の待合室とでもいえる部屋では、全員が白いバスタオルを胴体に巻いています。最初から最後まで全員が全裸と云う訳ではないのです。性行為の場面はかなりデフォルメされています。主役の門脇麦がやり過ぎ友思えるくらいの大声を出します。また、途中から加わる柄本時生とその妻(もの凄く太っています。役者の名前は不明)がこの映画に厚みを増していきます。まるで、フェリーニの映画に出てきそうな、その妻との圧迫感溢れる性交シーンは、まるで、マンガでした。
映画を観終わってからの印象は、アメリカの劇作家エドワード・オ―ルビーの代表作「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」の群像劇版、ということになります。今まで鬱積していた男の言い分、女の言い分が、至る所で爆発するからです。煎じつめて云えば、残酷な喜劇、ということになるでしょうか。パーティーの終了時刻である朝の五時になって、ストーカー対策の為、まず、女性が退出し、そして、その後、男性が退出します。この映画はここで終わるのかと思っていると、最後になんとも残酷なエピソードがくっついています。また、最後の最後に窪塚洋介が頭にパーマをあてた恰好て、重要な役割を果たしていたことに気がつきました。
この映画は3月下旬現在、私が今年、観た映画の中で最良の映画でした。五月に開催されるカンヌ国際映画祭に出品してもかなりいいところまで行くのではないのでしょうか。
映画マニアを自負する人なら、絶対に見逃してはならない逸品です。是非とも、先入観を取り払って劇場へ行きましょう。
まさに演劇。
ちょっと前から気になっていた三浦大輔という名前。DeNAのピッチャーと同じ名前なだけに記憶に残りやすい。
その三浦大輔は自身が主宰するポツドールで公演し岸田國士戯曲賞をとった作品を映画化し、監督までやってのけた。
自分の戯曲を映画化し、自らが監督した人は、日本にはあまりいない。三谷幸喜「ラヂオの時間」だけではないか。
まことに演劇的な作品になっていて、俳優陣の頑張りがまともに露われた作品になった。
俳優のほとんどがバスタオル1枚か裸。
朝になって「そんな服を着てたんだ」というセリフが腑に落ちる。
観ているあいだは役者たちのせめぎ合いがあり、これはすごい映画だと思っていたが、終わってみればどうということはない、何も残らない映画に思えた。これは僕にとっての演劇と同じである。
そういう意味では成功だったのかもしれない。
役者はみんなよかったが、窪塚洋介の存在感が際立っていた。
斬新な作品
必要な場所
生きていると苦しむ事があって、日常では発散出来ない事がある。
なんでここに来たのか。今までどう生きてきたのか。そんな事話す必要は無い。
ただ欲望に身を任せて、発散するだけ。
そういう人が行く場所。
そこにいる自分が本当なのか。本当の自分じゃないのか。
自分を何処に置きたいのかで変わると思う。
このような映画を世に送り出した事を、本当に嬉しく思います。
最初は退屈だったが
『高度なギャグ』の裏から滲み出るヒトの生々しい性。
非常に良かった。
性交の回数と共に場の雰囲気がガラッと変わる。
雰囲気と共に炙り出される登場人物の性格、そして人間の性。
その生々しさ、浅ましさ、愛おしさにグッときました。
特筆すべきは、やはり門脇麦演じる「女」。
地味で自分に自信の無い若い女性が、ある分岐点を境に豹変。
その豹変ぶりに魅せられます。
中盤以降はその異様な存在感に目が離せなくなりました。
彼女の荒々しい動きと声。
これが観たくて聞きたくて、待ち望む自分がいました。
他の女性も体当たり演技が大胆かつ自然で良かったです。
女同士の距離感の図り方、裏でのディスり合いも巧かったと思います。
また男性陣も総じて良かった。
新井浩文演じる「男」が場の雰囲気を、流れを作る役割を果たしており、その軽薄さと動物的な優劣の判断/弱者の除外をする荒々しさが良かった。
また滝藤賢一演じる「男」も日常を引きずる人物としての序盤の働きが特に良かった。
ヌルッと出てくる動きも(良い意味で)気持ち悪い。
そして駒木根隆介演じる「男」。
こいつが劇場内の笑いを掻っ攫う掻っ攫う。
言動から醸し出される情けなさも良いのですが。
無防備な後姿の情けなさ、これが良かった。
終盤間際に報われる場面があるものの、その後の掌返し。
その唖然茫然、疑心暗鬼具合も表情/言動によく出ており良かったです。
場面場面で爆笑しつつ人間の性を垣間見えゾッとする。
怖いけど面白い。面白いけど怖い。
様々な感情が渦巻く中で、緊張と緩和が繰り返されて123分があっという間。
観終わった後の観客席は何か気まずい秘密を抱えたような感覚を共有しており、終盤の或る場面に似た雰囲気になっていました。
そんな雰囲気が味わえるのは劇場のみ。
是非、劇場に足を運んで他の観客と共犯になり、あの雰囲気を味わっていただきたい。
オススメです。
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