「大がかりなロケが見所」007 スペクター toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)
大がかりなロケが見所
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冒頭のワンカット長回しの場面から凄いと思った。単にその場所へ行って撮ったというだけでなく、
スリリングな見せ場が世界各地で展開するのが007シリーズの魅力。今回も楽しめた。
十分な時間とお金を掛けて最高の娯楽映画にしようという意気込みが伝わって来る。
荒唐無稽・ご都合主義はいつものこと。そういうのが気に入らない人には薦められない。
物語の構成が一部「M:I」シリーズの「ローグ・ネイション」と被ってしまう。今のご時世、
特定の国や団体を連想させるような敵を描くのはリスクが高く、無難なところでなおかつ
現代的な内容にするとどうしても話が似てしまうのかも知れない。
騙したり騙されたりが当たり前の世界で、頼れるのは結局は信用できる同僚と自分の勘なのだ
という部分、現場に出る訓練を受けていない同僚が孤立無援の主人公を助けるため時には
自分自身を危険にさらす、という部分も共通。でも一連の出来事を通して同僚の絆・信頼関係が
より強固になって良かった。
一話完結が基本のシリーズだが、ダニエル・クレイグ主演の過去の作品との関連性を持たせ、
ボンドの少年時代を絡めるなどの工夫が見られた。なぜか「20世紀少年」を思い出した。
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