「さすがの007」007 スペクター マッターホルンさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがの007
英国の威信をかけた映画だけあって、セットとかアクションシーンが素晴らしく臨場感があって、次はどうなる、といきつくひまもないほど。
最初は、ボンドがあまりにもおじいさんぽくて、あーここにも高齢化の波が押し寄せて、、、と切なかったけど、全編通せば、気にならない活躍ぶり。あたりまえだけど。
振り返って見ると、女性陣に魅力が感じられないかな。裏切り、どんでん返しが全くないのも、イメージしている、スパイものからは離れてて、スーパーマン的ジェームズボンドに、少々違和感。qは生身で活躍していたけど、小道具があまりなかったのも、寂しい。
超人的活躍ぶりをテーマにするなら、個別のパーソナルインフォメーションはやめてほしいのが、イチファンとしての希望。やはり007の醍醐味って、qしかり、mしかり、神秘性があって、所帯染みていないことでは?これではあまりに現実的で、無さそうでありそうなこと、を想像させられない、ありそうでなさそうなお話として、他の超人的スパイ映画と変わらなくなってしまった。
面白いと思ったわりには、期待が高いせいもあって、注文ばかり多くなるけど、敵対する悪が、弱くて、目論みも古くさく感じられた。とはいえ、ヨーロッパを自由自在に飛び回る00が見られて面白かった。009?の存在も面白かった。
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