「サムメンデスさすが!」007 スペクター ひつじはねたさんの映画レビュー(感想・評価)
サムメンデスさすが!
ダニエル・クレイグ版007をきっちりおさらいしておいての鑑賞だったために勝手に期待値が膨らみ過ぎていた感はあります。個人的な理由だけど−0.5点。
ここ2.3年で稀に見る上映時間の長さに驚きました。
これは盛りだくさんなのかなと思いきや、サクサクぶっ飛ばした編集ではなくきっちり丁寧な編集だったための上映時間でした。場合によっては退屈に感じてしまう人もいるでしょう。これで−1点。個人的には好きですけどね。
列車での格闘シーンは圧巻だった。
「食前酒は?」
から始まり突然格闘シーンに突入。
これがまた強敵。脳裏にはダークナイトライジングでのバットマンとベインの格闘シーンがよぎった。
ハラハラドキドキ。
そして「この後は?」で濡れ場。
正に食前酒から始まるフルコースのようだった。
砂漠での爆破シーンに関しては映画史上最も大規模な爆破ということでギネス記録に認定されたらしいのですが、実際にその爆破のカットを見るととても贅沢。レンズもそこまでワイドなものを使わずほぼ標準でしかもボンドとマドレーヌなめってゆーのがホントに贅沢すぎるカットだった。
前作の悪役を演じたハビエル・バルデムも素晴らしかったがクリストフ・ワルツはまた違った味を出していて良かった。こういったシリーズものでは悪役のキャラクター次第でもあったりするので、そういう意味ではダニエル・クレイグ版007は非常に評価できると思う。
総評としては万人受けはしないのかなという印象。やはり007は007ファン向けのような気がしました。
正直007のファンではないので…