「期待を外しも超えもしない」007 スペクター SHさんの映画レビュー(感想・評価)
期待を外しも超えもしない
冒頭が一番良かった。最初のつかみが凄すぎて、徐々に尻すぼみになっていったような感は否めない。とはいえ、予定通りのエンターテインメントを提示してくれたように思う。
画面の質感が何ともいい。歴史を感じさせる質感とでもいうのだろうか。今っぽい生々しさが全くないのがすごくいい。まぁ悪くいえば古くさい画質なのだが、それでいて現代的なアクションが展開されるわけで、それがよけいすさまじい印象を与えてくれる。
オシャレな演出がちらちら散見できるのも、期待通りというところか。
尺は長い。長すぎるかもしれない。しかしながら、それは無駄に長いわけでもない。あれを興行のために短くしたら駄目になってしまう気がする。だから我慢して見るべし。後半は特に長く感じるかも。
音もやはり伝統的に素晴らしいものを継承していた。期待通りの絵、期待通りの音、期待通りの展開、期待以上でも以下でもない。故に、パーフェクトな007なのかなー、それほど007を見ているわけではない自分が言うのもなんだけど。
コメントする
SHさんのコメント
2015年12月9日
007で一番とりはだものは、何気にオープニングの銃口ゆらゆらジェームズボンド登場ズキューンそしてお決まりのフレーズがジャンジャンと鳴る、という所だったりします。こういう頭が古臭いファンが多いから、古くさいお決まりのお話を作りたがるんじゃないでしょうか。勝手な想像なんだけどね。