「心底、恐ろしい」悪の法則 Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
心底、恐ろしい
麻薬カルテル。
奴らも人間だから、さすがにできないことがあるのか?いや、そんなものはない。
スナッフフィルム、ボリート…。彼らには悪意すら存在しない。
対抗できるのは、神も理性も信じない動物(チーター=マルキナ)だけかもしれない。
登場人物の詳細や背景は語られず、個人の中に閉ざされている。だからこそ「事実」だけが立ち昇る。
人間の企ては、善かれ悪しかれ、着手したその時点で完成するという「事実」。
岐路に立っていると思う頃は、すでに手遅れ。なす術もない。
すべては過去の決断のつながり。
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