劇場公開日 2014年5月17日

「特に誰にも感情移入できず、冷めながら見た」醒めながら見る夢 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5特に誰にも感情移入できず、冷めながら見た

2015年9月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

石橋杏奈、高梨臨見たさで鑑賞した映画でしたので、まあ一応何とか最後までは見ましたが、特に感情を動かされることもなく、結局何をしたかったのか微妙なまま終了だったような・・・。
主要人物4人の(いや、3人か)それぞれの心の解放、再生を描きたかったのでしょうかね?
にしても少々入り込みにくかったかなぁ・・・。
辻仁成は原作だけにして、監督や脚本は他の人に任せてほしかったです。

結局主人公は誰?な感じだったのも、いまいち入り込めなかった要因でしょうか。
一応は堂珍嘉邦が演じた優児が主人公なんでしょうが、何の魅力も無い主人公すぎでしょ。
劇団の有能な演出家だったようですが、あの劇中劇を見るとそれほど有能な演出家にも思えずで・・・。
松岡充が演じた同僚同様に、入院を勧めます(苦笑)

優児に関わる2人の姉妹も、キャストは魅力十分だったのに、その素材を生かしきれずで勿体無い・・・。
高梨臨が演じた姉の亜紀の見せ方は特に酷かった。
ただ酷い演出の中でも頑張ったと言えるのは妹・陽菜を演じた石橋杏奈で、彼女の存在感で何とか映画が成立したと思うし、村井良大が演じた文哉とのやり取りは唯一見応えがあったなと思いましたね。

しかし伏線的演出が多々あった気もするのですが、回収具合はかなり微妙だったような?
なので結局どれも中途半端、無駄にエロくない緊縛も、どうせなら石橋杏奈をもっと縛らないと!(願望込み)
舞台となった京都の風景も思いのほか効果的ではなく、正直いまいちと感じた映画でした。

スペランカー