地球へ2千万マイルのレビュー・感想・評価
全2件を表示
悪いのは、あいつや!
これは、クリーチャーがかわいそうやわ。
単に勝手に故郷から連れ出されて....いいように人間のおもちゃにされて、
意図して壊そうとか殺そうとしたわけではないのに、危害を加えてしまったがゆえに最後には殺される。
これ、今やったら問題になりそうな内容ですなぁ~。
それにしても、あの主人公の男と女は、なんやねん。
初めはいがみ合ってたのに、途中で意気投合してデートの約束する。
そのシーンでは、なにやらムードのいいBGMが流れて...
アメリカ映画は好きやけど、こういうシーンは大嫌い。ただただウザい。
第一関係ないやん、全体のストーリーにとって、この2人の色恋沙汰なんて。
ほんと、こういうシーンを挟むのは止めてほしい。
純粋に怪獣映画として楽しみたいのに。
それからあの男は、初めは「殺すな!」と必死で抵抗してたくせに、しまいには自分から始末に向かいやがる。元々、すべての原因はあいつやのに。
にもかかわらず、兵隊?を偉そうにアゴで使いやがって、むっちゃ胸糞悪い。
こんな勝手な野郎に追い掛け回されて、クリーチャー君がホンマにかわいそう。
それにしても他のレビューを読むと、この作品は貴重盤っぽいねぇ~。
DVDに落としときます。観る度にクリーチャーの冥福を祈りますわ。
金星怪獣イーマの悲劇
地中海に不時着した金星探索ロケットから未知の生物が逃げ出す。地球の大気に触れ、みるみる巨大化していく…。 レイ・ハリーハウゼンが特撮を手掛けた1957年の作品。 日本では未公開だが、ハリーハウゼン・ファンなら知らぬ者は居ない隠れた名作。「金星怪獣イーマの襲撃」のタイトルでも知られる。 造型もさることながら、ハリーハウゼン・マジックによるイーマの細かな動きが素晴らしく、ずっと見ていても飽きない。 象とのバトルは本作最大の見せ場の一つ。 そして、イーマには何処か哀愁を感じさせる。 物語は「キング・コング」がベース。 イーマには何の罪も無いのだ。 映画を見れば分かる通り、自分から襲ったりはしない。 イーマを凶暴化させたのは全て人間のせい。 誰だって故郷から遠く離れた異国の地で死にたくない。 人間に好き勝手され、コロシアムで砲撃を受けるイーマは見ていて痛ましい。 “金星怪獣イーマの襲撃”じゃない。 “金星怪獣イーマの悲劇”だ。
全2件を表示