地球へ2千万マイル
解説
アメリカにおける特撮映画の第一人者レイ・ハリーハウゼンが特殊効果を手がけ、金星からやって来た未知の生命体イーマと人類の戦いを描いた怪獣映画。アメリカの金星探査ロケットがイタリア沖に落下した。その中には、乗組員が金星から持ち帰ってきた謎の生命体の卵が乗せられていた。やがて孵化した生命体イーマは急激に巨大化し、人間からの迫害を受けて凶暴さを増していく。ローマの街で暴れまわるイーマを止めるため、ついに軍隊が派遣されるが……。監督は、後に「シンドバッド七回目の冒険」でもハリーハウゼンとタッグを組むネイザン・ジュラン。
1957年製作/83分/アメリカ
原題:20 Million Miles to Earth
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2021年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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これは、クリーチャーがかわいそうやわ。
単に勝手に故郷から連れ出されて....いいように人間のおもちゃにされて、
意図して壊そうとか殺そうとしたわけではないのに、危害を加えてしまったがゆえに最後には殺される。
これ、今やったら問題になりそうな内容ですなぁ~。
それにしても、あの主人公の男と女は、なんやねん。
初めはいがみ合ってたのに、途中で意気投合してデートの約束する。
そのシーンでは、なにやらムードのいいBGMが流れて...
アメリカ映画は好きやけど、こういうシーンは大嫌い。ただただウザい。
第一関係ないやん、全体のストーリーにとって、この2人の色恋沙汰なんて。
ほんと、こういうシーンを挟むのは止めてほしい。
純粋に怪獣映画として楽しみたいのに。
それからあの男は、初めは「殺すな!」と必死で抵抗してたくせに、しまいには自分から始末に向かいやがる。元々、すべての原因はあいつやのに。
にもかかわらず、兵隊?を偉そうにアゴで使いやがって、むっちゃ胸糞悪い。
こんな勝手な野郎に追い掛け回されて、クリーチャー君がホンマにかわいそう。
それにしても他のレビューを読むと、この作品は貴重盤っぽいねぇ~。
DVDに落としときます。観る度にクリーチャーの冥福を祈りますわ。
2015年7月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
地中海に不時着した金星探索ロケットから未知の生物が逃げ出す。地球の大気に触れ、みるみる巨大化していく…。
レイ・ハリーハウゼンが特撮を手掛けた1957年の作品。
日本では未公開だが、ハリーハウゼン・ファンなら知らぬ者は居ない隠れた名作。「金星怪獣イーマの襲撃」のタイトルでも知られる。
造型もさることながら、ハリーハウゼン・マジックによるイーマの細かな動きが素晴らしく、ずっと見ていても飽きない。
象とのバトルは本作最大の見せ場の一つ。
そして、イーマには何処か哀愁を感じさせる。
物語は「キング・コング」がベース。
イーマには何の罪も無いのだ。
映画を見れば分かる通り、自分から襲ったりはしない。
イーマを凶暴化させたのは全て人間のせい。
誰だって故郷から遠く離れた異国の地で死にたくない。
人間に好き勝手され、コロシアムで砲撃を受けるイーマは見ていて痛ましい。
“金星怪獣イーマの襲撃”じゃない。
“金星怪獣イーマの悲劇”だ。