「ほんとに終わり?」トリック劇場版 ラストステージ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ほんとに終わり?
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仲間由紀恵、阿部寛のコンビによるこのシリーズも、どうやら終わりのようである。
13年半の長きに渡って、ドラマ、映画と展開してきた。
僕は、映画を2本観ただけで、熱心なファンというわけではなかった。
本作の公開直後に放送されたドラマのスペシャルでは、「犬神家の一族」のパロディを平然とやってのけていた。
スタート当時、仲間由紀恵も阿部寛もまだまだ発展途上の役者であった。
ところがいまやふたりともビッグネームになり、それでも「トリック」になると山田と上田になって帰ってくる。
それがファンにとってはたまらないところだろう。
堤幸彦もいろいろなものを手がけてきたが、このシリーズが最も合っているのではないか。仲間、阿部以上のコンビはもう生まれないような気がする。
霊能力者の宿命として、自らが犠牲になった山田。鬼束ちひろの「月光」をバックに、上田が山田のことを思い出すエンドクレジットは、熱心なファンではなかった僕でさえ、上田が味わっている喪失感に心震える思いであった。
そして、13年前の再現。
「トリック」は本当に終わってしまうのだろうか。
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