るろうに剣心 伝説の最期編のレビュー・感想・評価
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これからの日本映画に期待出来る!!
今後の時代劇の本流とはなり得ない程に作り手側の異常な熱量が注がれた作品。
良かった。
前編「京都大火編」に引き続き日本刀アクションが濃密。
舞台も竹林、用水路、浜辺、船内と豊か。
剣心の逆刃故の手数の多さ、障害物を活かした高速かつ奇抜な動きも健在…いや増し増し。
型の見栄えを重視して撫で斬る近年の時代劇ドラマとは確実に一線を画しています。
特筆すべきは緋村剣心vs四乃森蒼紫。
前編ではトレンディドラマのように擦れ違い続ける両人が遂にご対面。
石垣の用水路での立体的な動き、そして準障害物が乱立する竹林での激闘。
ド濃密な応酬は近年のアクション邦画のクライマックス並み。
それを惜しげも無く10分程度に押し込んだ、その心意気にグッときます。
予告編でも流れる超低位置での後退応酬は新鮮でしたし、更に低位置での八の字ドリフトも良かったです。
四乃森蒼紫を演じる伊勢谷友介の肉体性もあり荒唐無稽ですが納得感のある場面でした。
そしてvs志々雄真実。
そこに至る過程は呑み込み難い所も多々あるのですが。
一旦、剣劇に入ってしまえば志々雄無双。
これまで隠しに隠した志々雄の圧倒的な力量にラスボスとしての納得感が出てきます。
これまでの高速剣技からテンポをグッと落とし終盤感、強敵感を出していた点も良かった。
剣心が放つ最後の一閃も過剰な演出を省き無用な非現実感を出さなかった点も好感が持てました。
惜しむらくは登場人物の多さからくる散らかり感、テンポの悪さ。
前編「京都大火編」でも飽和状態でしたが更に志々雄側の人物も増えて完全飽和。
主要人物も含めて申し訳程度に触れられる人物が結構多い。
敵側の十本刀は最たるもので前編/後編通して触れられるのは4名程度。
あとは他の雑魚連中と同じ扱いであったため何だか風呂敷が畳み切れていない感が否めない。
前編「京都大火編」で非常に良かった瀬田宗次郎も尻すぼみな扱いで残念でした。
同じような理由で中途半端感が否めないのが神谷薫、高荷恵、明神弥彦の東京勢。
全編通して剣心の精神的な拠り所となる面々ですが活躍の場が少なく添え物感が。
にも関わらず随所で感動場面を担わせようとするため、不自然な流れになっていました。
また主要人物のアクションは総じて良かったのですが…水を差していたのが斎藤一を演じた江口洋介。
前編/後編通して確実に練習量が足らず下手糞。不誠実。
浜辺での説得感が薄い、軽過ぎる撫で斬りは観ていて萎えました。
映画「脳男」の際も感じましたが本職の中堅が若手の足を引っ張るのは如何なものか。
とは言え、新鮮かつ濃密な剣劇は一見の価値がある本作。
今後の時代劇の本流とはなり得ない程に作り手側の異常な熱量が注がれた作品だと思います。
時代劇は高年齢向けのお約束パターン分野と敬遠していた方こそ是非。
オススメです。
藤原竜也素晴らしかった!
面白かった!
素晴らしい作品
こんな映画日本で撮れるんだ!!
違和感
京都大火編と連続して観るつもりだったが、上映時間の関係でこちらを先に観る羽目になった。
設定は色々変わっていたものの、大筋では原作を大きく逸脱せず、
殺陣もそれなりにキレがあって如才ない出来映えと感じた。
キャストも一部を除妥当なもので、翁役は私もかねてより泯さん以外ないと思っていた。
但し、今回最大のポイントとも言えたキャスティングには、終始違和感が残った。
比古清十郎、原作では圧倒的な存在感だっただけに、福山では軽すぎた。
個人的には、Gaktしかない!と思っていたのだが・・・・・。
また、十字傷の由来が繰り返し流され、続編を匂わされたのが少々鼻に衝いた。
ラストシーンもまた然り。
( •̀ω•́)✧
10年代において最も偉大なシリーズなのかもしれない。
消化試合感否めず!!
原作ファンは物足りない
アクションは◎ちょっともったいない
結果は!?
生きようとする意志
いよいよ『るろ剣』の最終章。
このシリーズに完全に魅せられてしまっているが、冗談ではなく世界に出してもけっこうイケるかもなんて思っている。
少なくとも個人的には今年最高のエンターテイメントだ。
そこにどっぷり飲み込まれた135分だった。
と言いたいところだが、実際には125分くらいだったろうか…。
全体的には期待通りのオモシロさだったので充分満足なのだが、これだけ良い作品だし大好きな作品だからこそ敢えて言いたいことがある。
ひとつは師匠(福山雅治)とのクダリが若干長く感じた。
この二人のやり取りは剣心を変えるために必要だし、本作のテーマにも関わる大事なシーケンスなので仕方がないと言えばそうなのだが、もう少し短くても支障無かった気もする。
あともうひとつ。
これは絶対気に入らない。
アメリカうけを意識した訳ではないだろうが、とてもハリウッド的な終わり方だったのが非常に残念だ。
浜辺での伊藤博文の言葉。
あれはシビレたし号泣ものだった。
あそこで終わっていればサイコーにキレがあって余韻の残る良いエンディングだったのにと思う。
剣心がその後どう生きたかは、師匠との会話やその後の戦いでの剣心を観ていれば分かるので、敢えて描かなくても想像の域で良かったのではないか。
最後の最後に日本映画の悪いクセが出てしまったようでとても残念だ。
それが本作を軽くしてしまったような感じがしてとても悔しかった。
厳しいことを書いてしまったが、それでも本作を愛する気持ちは変わらないしサイコーにエンターテイメントな三部作なのは間違いない。
良い作品を観せてくれた監督、俳優、スタッフ、作り手の全ての方々に感謝したい。
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