「悪くはないでも少し薄いかなと、、、」るろうに剣心 伝説の最期編 ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くはないでも少し薄いかなと、、、
殺陣はもう文句無しです。
志々雄の刀から出る炎も期待通りでかっこよかったです。
物語は2部作で上手くまとめているとは思うんですが、全体的に薄っぺらく感じました。
3部作でも良かったのではと思います。
やはりアニメと比べてしまうので、見劣りするシーンが幾つかありました。
まず比古清十郎。
福山さんの演技・殺陣は文句なしですが、池田秀一さんの声の印象が強過ぎて、福山さんの比古清十郎は少し重圧感が物足りませんでした。
奥義伝授シーン。
ここはアニメでは一二を争う名シーンだと思います。
原作を知ってる人は九頭龍閃をどう表現するのか期待してたと思います。
表現が難しいと判断したのかもしれませんが九頭龍閃はなかったですね。
比古清十郎の圧倒的強さもあまり伝わってきませんでしたし、剣心が死ぬことではなく生きることに意味があると悟るまでの過程が薄っぺらく感じました。
アニメ通り幼少期のシーンを挟んで重厚に描いて欲しかった。
十本刀。
ほぼ意味のない登場だったのが残念でした。
2部作では語り尽くせないと思いますが、いいキャラクターもいるので全員とは言いませんが、もっとキャラクターのエピソードを盛り込んで欲しかったですね。
個人的には志々雄の地獄のシーンもみたかったです。
志々雄は残虐で殺しを楽しんでいる奴ではありますが明治政府に裏切られたのは事実なので復讐したいという気持ちもわかります。
由美もろとも剣心を突き刺したことも、仲間の気持ちも理解していて私は完全に悪とも思えないんですよね。
そういう意味で私は地獄のシーンは重要だと思ってます。
ちょっと意味がわからなかったのは最後の敬礼シーンです。
本心で武士に敬意を表しているのかもしれませんが、その前の砲弾撃ち込むシーンからの流れでは何こいつらって感じに見えたんですが。
剣心達はどういう心境でみてたんだろう?
観客にどっちの意味で見せたかったシーンなのかわかりませんでした。
私には皮肉に見えてしまったんですが、皆さんはどうでしたか?
るろ剣はこれで終わりなのかな?
縁編もやるなら是非みてみたいですね。