「アクション映画としは至高、原作ファンとしては…」るろうに剣心 伝説の最期編 ぺしこさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション映画としは至高、原作ファンとしては…
前評判が決して良いものではなかったので、全く期待せずに行きました。
そしたら案外、面白い。
剣心の成長が伝わるような内容で、途中までは楽しく見てました。
太刀筋もキャラクターの個性が出てます。見てて興奮します。
殺陣は完璧。役者の熱気も伝わってきます。
なーんだ。結構いいじゃん。
と思っていたんですが、中盤以降の十本刀との戦闘は・・・正直酷い。。。
宗次郎への露骨な膝狙い、志々雄との4対1の戦い等、正直に言うと卑怯すぎると感じました。
勝負の場であるのならば、当たり前かもしれません。
しかし、実際に行わないのが剣心という男ではないでしょうか?
原作の広大なストーリーを2~3時間の映画に纏められるはずはありません。
ただ、この脚本はキャラクターを殺しています。
志々雄は本当に国盗りがしたいの?宗次郎はなぜ「あなたが正しいんですよね…?」と言ったの?剣心の最後のセリフは何?
エンディングに入った瞬間に「・・・はい?」と心の中で感じました。
オリジナルの脚本ならオリジナルにすればいいのに、原作の台詞を無理やり入れた感じのせいですか、色々矛盾してます。。。
京都大火編は面白かっただけに残念。
伝説の最期編は見るにつれて顔が引きつっていきました。
尺がやっぱり足りないんでしょうかね。ディレクターズカット期待していいんですか?
それでもアクションは本当に良い。アクション映画として見る分には面白いです。
本当に良いので☆一つ分です。キャストの演技もよかった。
けれど、脚本とカットの悪さがるろうに剣心を殺しています。。。
個人的には宗次郎の最後のセリフは欲しかったし、安慈とは戦うのなら本気で戦ってほしかった。
神木君が好演だっただけに、残念です。