「CGも早回しも無しなんて…!!」るろうに剣心 伝説の最期編 くりぼさんの映画レビュー(感想・評価)
CGも早回しも無しなんて…!!
ワイヤーワークは入っているけど、CGと早回しはなし!スタントも極力使用していないそうです。
それであの立ち回り!まさにリアル神速。
これを知った上でアクションシーンを観ると、より感動できると思います。見る側の動体視力も試されます笑
役者陣の努力を思うと、もうそれだけで感服。
京都編の終盤で原作から自立し始めたストーリーは、今作でさらにオリジナル要素が強まります。
アクションだけではなくドラマ部分にも斬り込むことでより重厚になり、原作を知っていても先の展開への期待感にドキドキ。
当然ながらカットされているエピソードも多く、不満を持たれる原作ファンも少なくないでしょう。
特に十本刀については私自身も思うところがありますが、尺や他との兼ね合いを考えてカットされたのなら、残念ですがそれは仕方のないことなのかなと。
何かのインタビュー記事に『原作に“忠実ではなく誠実に”』とあり、そう考えると十分納得できました。
前編から左之助がお笑い担当みたいになっているのが残念ですが、緊迫したシーンが多い中で小休止的な役割を果たしていると考えれば、それはそれでアリ…なんでしょうか?
そのせいで安慈まで可哀想な扱いを受けていますが(苦笑)
ともかく、ツッコミどころはありますが、それを超える興奮と満足感を得られました。
京都編・伝説の最期編を一本の作品として観ると、一作目にも増して作品全体の熱量が凄まじく、監督や役者の強い意気込みと覚悟、原作へのリスペクトを感じます。
コミックの実写映画化としては大成功、出色の出来ではないでしょうか。
ちなみに、パンフレットも読み応えたっぷり!
撮影秘話や苦労話なども載っているので、それらを踏まえた上でもう一度観たくなりました。