「面白かったけど…後編に期待!」るろうに剣心 京都大火編 くりぼさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったけど…後編に期待!
原作コミック既読、アニメもリアルタイムで見ていました。
前作は期待値ゼロの状態で鑑賞したところ思いのほか面白かったので、続編である今作も楽しみにしていました。
全体的には満足です!
アクションは前作よりパワーアップしていたし、新たな登場人物達も魅力的。神木くんの宗次郎はハマってますね!翁もかっこ良くて、蒼紫との戦いも見応え十分。ハーフの役者さんという点で引っかかっていた由美役も、思ったより違和感はありませんでした。声も色っぽくて素敵。彼女の見せ場は後編にあると思うので期待したいです。方治はイメージ通りすぎて笑。
ただ、前作に比べてハラハラドキドキは少なく、メリハリに欠けるかなと。京都編は長い上に登場人物もかなり増えるので、自ずと細かなエピソードも増えて複雑になります。それを全体的に上手く纏めている分、各エピソードがあっさりしているように感じました。各キャラの心情や背景も同様。時間的な制約もあるし、仕方ないと言えばそれまでですが、もう少し感情移入できる余地が欲しかったです。
それと、特に気になる点が二つ。
一つは蒼紫の設定。原作と違って前作では出てこなかったので、今回強引にねじ込まれた感じは否めません。バックグラウンドが薄い。接点のない剣心に、ただ一方的に八つ当たりしているだけのイカれたキャラに見えてしまうのが悲しいです。演じている伊勢谷さんは蒼紫役がハマっていてカッコイイだけに残念。
もう一つは左之助。強くなって来る!と宣言して京都に向かい、暫く画面から姿を消します。その間、山で修行しているんだろうな〜と思っていたら、終盤、京都での戦いの最中ドサクサに紛れていきなり登場!何ちゃっかり出てきてるのよ。安慈とは出会えたの?二重の極みは体得できた??気になるところです。
他にもツッコミどころはありますが、十分楽しめました。
それにまだ前編です。後編でケアされている部分もあるだろうし、いまいち上がりきらなかったテンションも次でMAXまで持っていってくれるはず。橋渡しとして見れば、ある意味完璧なのかも!?
最後の方は映画オリジナルの流れだったので、後編はオリジナル要素が強めになるのかな?それはそれで今後の展開が楽しみです。
なんだかんだ言って、最後はバシッと決めてくれる予感。
兎にも角にも『伝説の最期編』が待ち遠しい!