「宗次郎を愛でる」るろうに剣心 京都大火編 yokoさんの映画レビュー(感想・評価)
宗次郎を愛でる
京都大火編、待ってました。
原作もタイムリーに読んでた世代ですが、漫画原作の映像化はなんと言っても大好きなキャラを誰が演じるのかが一番重要です。
その点、一作目もまあまあキャスティングに満足してたので安心してましたが、京都編は宗次郎を誰がやるのかが私にとっての重要事項でした。
それがまさかの神木君!
公開前に宗次郎の扮装をした画像がチラリと流れましたが、それが本当に絵から抜け出てきたようで…!!もう観賞前から満足。
微妙な声の薫や、無理矢理化粧の恵や、品のない唇の由美も許せました。
だって宗次郎がそれ以上に可愛いんだもの(笑)ああ眼福。ニコニコしながらの大久保卿暗殺も良かったです。
縮地はまだ披露してくれませんでしたが、伝説の最期編に期待します。ぜひ畳敷きの部屋での対決を!縮地の軌跡が毛羽立った畳で目に見えるというのがあの戦闘のキモですので。
神木君は原作で宗次郎が大好きで縮地ごっこ(笑)もしていたというだけあって、足をトントンする仕草もとても慣れてました。本当に素晴らしく完璧。神木君の宗次郎を見るだけで代金をもっと払ってもいい位です。
勿論その他の豪華な俳優陣も素晴らしいです。滝藤さんがいつもながら素晴らしい!
見た目も役に寄せて来ますね。方治が武器を撫でながらの「いいよいいよ~(恍惚」は笑いました。
しかし今更ながら蒼紫を一作目になぜ出さなかったのか理解に苦しみます。あそこで出しておけば今作で抜刀斎をひたすら探すただの亡霊にならずに済んだのに。
これが後半部分の間延び感の要因になっています。それだけが残念。
アクションは後半より前半のほうが見応えありました。序盤、斎藤の討伐隊のシーンは暗さと狭さと炎の明るさで禍々しい雰囲気が出ていて良かったです。
新月村での50人位斬り、興奮します。
煉獄の出航間際、船の足組み上を剣心がダッシュするのも良い。操ちゃんの足技もなかなか。左之助の棒高跳びは要らなかった。
左之助好きなのに、ただの空回りうるさキャラにされて悲しい…。棒高跳びより、京都までの道中でちゃんと二重の極み、極めて来たのか?(笑)
一作目よりスケールも増して登場人物も増えて少し話が複雑になった分、各エピソードが酷く駆け足で、原作を知らない方は理解するのに難儀な部分があるかも。反対に原作知ってる方は読み返したくなるでしょうね。
日本が作った本気の殺陣映画、世界がどう反応するのかも楽しみです。
謎の男はやっぱりあの役ですよね…うーん、中の人があの人だけにちゃんと描かれはするでしょうが、不安。好きなキャラなので見るのが怖いような楽しみなような。