「いつかの日か光照らす場所で」そこのみにて光輝く yuitosさんの映画レビュー(感想・評価)
いつかの日か光照らす場所で
不器用にしか生きられない人達のそれでも日々生きる様が痛くも愛おしい。劇中台詞、大事にするからおかしくなるは登場人物全員に言える事で足掻けど光り照らす世界に生きられず自ずと負の連鎖へ導かれてゆく理不尽さは見ていて辛い。それでも日々を生きる事、愛する人と共にありたいと願う人間の強さの様なものがただ愛おしくもあった。底だからこその輝き。ラスト朝陽を背負うツーショット、泣いているような笑顔は、救いの無い世界にも関わらず明日への希望を予感させ不思議と穏やかな気持ちにさせられた。底に光り輝くそれが希望なら良いな。ただ全く共感出来ないのは自分が幸せだからなんだろうな。ジョゼと虎と魚たち同様池脇千鶴が凄かったのと、菅田君の憎めないバカな演技がかわいい。
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