「琉球朝日放送と三上監督の荒ぶる魂」標的の村 tukisikiさんの映画レビュー(感想・評価)
琉球朝日放送と三上監督の荒ぶる魂
地方局のテレビ番組をベースに再構築されたドキュメンタリー映画。
全国的には意図的に報道管制がなされたとしか思えない2012.9.29に沖縄県民によって実行された普天間米軍基地を22時間にわたり完全封鎖したという抗議行動の記録が胸をえぐる。
そこには勇ましさではなくやり場の無い沖縄の悲しみにみちていた。
米軍と日本政府に敵意を向けても、現場でにらみあっているのは同じ沖縄人という構図が戦後70年近く続いている悲しみに安里屋ユンタが切なく響く。
そして恐らく同じ構造が原発を抱えた地域にもあるのでは、とも想像してしまう。
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