「思いっきりベタだけど、やっぱり泣ける・・・」すべては君に逢えたから シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)
思いっきりベタだけど、やっぱり泣ける・・・
クリスマス、そしてそれぞれが微妙に絡み合う6つのオムニバスストーリーと来れば、どうしても名作「ラブ・アクチュアリー」を想像してしまいますが、さすがにそのレベルと比較してしまえば、そこまででは・・・と言わざるを得ないでしょう。
しかしながら、やはりこの時期の雰囲気が成せる業なのでしょうか・・・目新しさもなくベタのオンパレードだったのに、何だかんだで泣けましたし、感動させられてしまいました!
クリスマスって、本当に「奇跡」が似合いますね・・・。
もうどうせなら、もっとやり過ぎなぐらいの奇跡を演出しちゃっても良かったのでは?
ありえないぐらいの奇跡が許されるのも、クリスマスの魅力だと思うので。
とりあえず、ゆずにJUJUに、出会いと別れを演出するには持って来いの東京駅に、奇跡を演出するバックアップ体制に関しては文句無し。
まあ話として多少の難点は見受けられましたが、それでもこの季節には最適な、とても心温まる素敵な作品だったと思いましたよ。
玉木宏(黒山和樹)・・・リアルにいたら本当に嫌な奴、飲み会でついつい陰口を叩きたくなる奴、そんな感じの嫌な上司キャラでしたが、さすが得意分野ですね、物凄く嵌り役だったと思いました。
彼は毎日レンタルビデオを見ていましたが、何の映画を見ていたのでしょうか・・・気になる!
高梨臨(佐々木玲子)・・・玉木宏じゃなくても、確かにこれは男なら放っておけない女性かも。
純粋に演劇を勤しんでいる姿を見ていたら、私も思わず好きになってしまいました(笑)
木村文乃(山口雪奈)・・・劇中の台詞通り、本当に面倒くさい女でした・・・が、これだけの可愛さ、失うと分かったら、絶対離したくないと思うのは当然でしょう!
遠距離恋愛で見せた様々な感情表現は、本当に秀逸だったと思いました。
東出昌大(津村拓実)・・・キャラ的には「ごちそうさん」の西門そっくり。
相変わらずイラっとさせつつ、最後にはおいしいところを持って行きますね~。
本田翼(大友菜摘)・・・はい、めちゃくちゃ可愛かったです!
でも、それだけのキャラだったのはちょっと勿体無さ過ぎですし、これをエピソードの1つとするのはさすがに強引過ぎでは?
市川実和子(岸本千春)・・・彼女のエピソードは施設の子供がメインだったので、あまり彼女自身のバックボーンが描かれていなかったこともあってか、それほど感情移入するには至らずでした。
でも、いつか親が迎えに来てくれると信じている子供が健気過ぎて、涙腺が・・・。
時任三郎(宮崎正行)・・・もうね、これは完全に反則ですよ(泣)
余命三ヶ月、息子を残して旅立つ無念さを考えたら、もう・・・。
大塚寧々(宮崎沙織)・・・こちらは残される側の辛さですよね・・・。
旅立つ夫、思春期を迎える息子、その板挟みを考えただけでも心が痛かったです。
倍賞千恵子(大島琴子)・・・さすがの存在感でしたね。
独身を貫いてケーキ職人とて生きてきた裏には、そんな過去があったとは・・・東京駅ならではの泣ける話でした。
小林稔侍(松浦泰三)・・・えっ~と・・・存在感としてはさすがでしたが、キャラとしては・・・とりあえず謝ってください(苦笑)
まあそのおかげで泣けたのですが ・・・。
ところでこの映画、クリスマスにはもう公開が終わっているのでは???
奇跡のロングランなるか、クリスマスに奇跡は起こるのか、ある意味注目です!
コメントありがとうございました。
おそらく評論家が評価すれば、きっとそれほど高い評価にはならない映画なんだと思いますが・・・でも、この時期にピッタリな泣ける映画であったのは間違いないところですよね。
映画は評価が全てではない、そう言うのを抜きにして楽しめる映画だって必要だ!と、言いたくなってしまうぐらい、単純に泣けるいい映画だったと思いました(^^
嬉しいコメントありがとうございました。