009ノ1 THE END OF THE BEGINNINGのレビュー・感想・評価
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だ......ダッセエエエエ!!!!
いやもう、爆笑しちゃった。何あのこっちを真っ直ぐ見ながら始まるモノローグ。何あの説明セリフの応酬。長谷川さんってもうちょっと書ける人だと思ってたんだけど...これがSSSS.GRIDMANと同じ脚本家の仕事か?
ハッキリ言って僕は坂本浩一監督の大ファンである。この人のアクション、取り分けキャットファイトものとなればある程度の見応えは確約されたも同然と踏んで視聴した。そしたらアクション以外の全てがこの調子だもんなぁ。
導入でバブル期みたいなお立ち台ギャルが退廃的な雰囲気を出すために何となく踊り狂い(トップレスの人が混ざってるからオトナ映画ですよってエクスキューズも最高に馬鹿っぽい)、ついで過剰に口をひん曲げた悪漢がチンピラの雰囲気を出すために何となくウェイターを撃ち殺す。終始この薄っぺらさである。
或いは濡れ場の為のエロティック映画として観ても、展開が強引だし中途半端。弟と身体を重ねる下りは石ノ森先生の原作にも「そうする事でしか肉親と愛情を確かめられないような状況のシーン」としてあるらしいのだが、そこの悲劇性、叙情性はろくに引き出せてなかったし、エロとしてもいつもの首舐めごまかしである。「エッチなことしましたよ」という状況説明のためのエロ表現を、無理やりねじ込むことにどの層が喜ぶのかは甚だ謎である。
濡場と言えばミレーヌの母親の面影が云々言ってるはずの女サイボーグのミリアム(演・長澤奈央)が全身ベロンベロン舐めてくる下りも不必要過ぎて笑う。あれで散り際が美しくても、さっきのベロンベロン見た後だと泣けねえよ!w
Dr.クライン(演・杉本彩)がドヤ顔で出してくる「不死身の」ゾンビサイボーグは普通に殺せるし、イチゴジャムのような血糊がドパドパ出てくる。ハナからZ級映画への着地を志向して作ってたのか?だとしたらある意味いい仕事なのかもしれない。
本田博太郎のエキセントリックさ、市道真央のアニメ寄り演技はお手の物な手並みなど、キャストの匙加減が漫画チックな世界観と実写映像のギャップをどうにか繋ぎ止めてくれているが、それも場面場面の話だ。惜しむらくは竹中直人がはっちゃけられる役どころじゃ無かったぐらいか?
そもそも、「009ノ1」という漫画は何かと言うと、冷戦下にミレーヌ・ホフマンという白人女性のサイボーグが胸などに仕込んだ武器を駆使し世界を股にかけて闘う、成年誌のエロチシズムに石ノ森章太郎お得意の詩的な悲劇性を重ねた、オシャンティなアダルト漫画だ。明らかに洋画の雰囲気を意識して描かれているわけで、日本人スタッフとキャストが結集した時点で別物として撮るより他にないのだ。どんだけ豪華な素材を揃えたところでとんでもない負け戦なのである。(TVドラマもあるらしいのだが、やはりそちらも開き直っているのか用語以外はほぼ別物である。)そう考えれば、作り手達にも同情の余地はある。
岩佐真悠子がなあ・・
個人的には役にはあっていなかったかなあ。セクシーさも中途半端だし、バストトップもなければフルヌードもない、アクションも吹き替えっぽく今一。原作者も陰で泣いてるよ。アイドル女優がなぜ選ばれたか分からんが、明らかに本人にとっても、作品にとっても良くなかった。唯一良かったのは長澤奈央。背が高いし、スタイルいいし、アクションいけるし。こちらが主役の方が良かったかもね。全体的に金の掛け方も中途半端、CGショボい。日本版ラジー賞あれば必ずノミネートされるだろう。
近親相姦????
要するに、酷いデキだ。
大人向け…を勘違いしている。
それは本作だけだはなく、かつてオリジナルビデオでヒーローものリメイクが流行った頃から、連綿と続いていることだ。
要するに、作り手達が幼稚なんだろう。
やるならアダルトさながらの色気で攻めればいいのに。
演出のレベルは変わらないんだから。
アクションシーンで★半分、コスチュームデザインで★半分。
坂本浩一力
坂本浩一監督。やりたい放題である。
足。おっぱい。カンフー。ゾンビ。
低予算ジャンル映画のミソをこれでもかと鍋にぶち込んだような作品であった。
ひとつの残念な要素を除けば最高な映画だ。
アダルトビデオでおなじみのあのプールを舞台にキャットファイトを繰り広げるとは!
走り回るだけでなくめちゃくちゃ戦うカンフーゾンビにはさすがに笑ってしまった。同時に新しい。さらには、こんな量どうやったら出るのかと突っ込みたくなるくらいの吐血や出血の量やバイオレントシーン。特撮ではできなかった要素を監督が無邪気に放り込んでるのがよくわかる。
特撮では出来ないと言えば、今作にしつこいぐらいの尺をとって描かれる濡れ場やエロシーン。明らかに必要以上にやっている。少しうざいが。よく考えたら近親相姦もいいとこである。特撮出の俳優に惜しみなく濡れ場をさせるのは、ファンにとっては複雑さと同時に鼻下が伸びる。
今回の長澤奈央は最高である。坂本監督作品では常連になっているが、その中でもトップクラスに好きなキャラクターである。
アクションもほんとうに素晴らしい。
やられ役にスーツアクターを俳優として置いたり、本格的なアクションには抜け目ない。
冗談抜きで、日本版ザレイドを撮れるのは坂本浩一監督だけというのも納得が出来る。
だが同時に非常に残念なところも多い。
それは脚本である。ベテラン長谷川圭一さんを使ってはいるが、いかんせん脚本の出来がすこぶる悪いと思った。ご都合主義や謎が残り上手く使えていない設定の数々。人物を掘り下げられていないくせに下手に長い人間描写。正直中盤から後半の説明や種明かしがかったるい。みんな揃ってモンスターモンスターって記号的すぎるしうるさい。
地味で中途半端なサイボーグの心理葛藤などだらだらしないで、
超エロくてかっちょいいスーパーサイボーグエージェントのアクション活劇。これで十分である。熱のある坂本監督も、湿っぽいものよりあっているのではないかと思った。
せっかく空手経験者である木ノ本君を戦わせて欲しかった。
あとマチェーテキルズや片腕マシンガールよろしく随所に登場するおっぱい兵器。
おっぱい見せて欲しかった。
低予算ながら、良く出来ていたと思う。
低予算ながら、良く出来ていたと思う。
予算が多ければ、いい映画なるという訳でもないが、
もう少し予算があったらもっと良い映画になったと思われるところが悔やまれる。
まさか、ヘリコプターをCGで済ますとは思わなかった。
監督が、平成ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズでもメガホンをとる坂本浩一さんで、当然の事ながらアクションはとても良かった。興奮した。
主演の岩佐真悠子さんが、身体もよく動いており完全にアクション女優って感じでした。
正に体当たりで演じていて、怪我しなかったのか心配になるほどだった。
後半のアクションシーンが見所であり、血飛沫が斬新(*゚▽゚*)
冗談みたいに血飛沫が出ていて、映倫区分R15+は伊達じゃなかった!
KINEZO CINEMAでの鑑賞ではあったが、機会があれば劇場の大きなスクリーンで観てみたいと思わせる映画だった。
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