イップ・マン 最終章のレビュー・感想・評価
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さすがの一本
1949年、中国から単身香港へと渡ったイップ・マンは、庶民を相手に詠春拳を教えていたが、中国と香港の国境管制により中国に残した愛妻ウィンセンに会える機会を失ってしまう。やがてウィンセンは亡くなり、その死に立ち会うことができずに途方に暮れたイップ・マンだったが、以前からひかれていた歌手ジェニーに亡き妻の面影を見出し、次第に親しくなっていく。そんなある時、スラム街・九龍城で開かれる闇試合に巻き込まれた弟子を助けるため、イップ・マンは他の弟子を引き連れ九龍城に乗りこむ。弟子を救い、ジェニーの臨終にも立ち会った。
意外と(!?)すごいアクション
アンソニー・ウォン主演だから、アクション映画とは思っていなかった。失礼ながら、予想外にすごいアクションだった。
主人公の妻の役をアニタ・ユンが務める。中年の女性になった彼女を見て、時の流れを感じずにはいられなかった。自分がおじさんになっているわけだ。
アンソニーウォン
八仙飯店のアンソニーウォンのやたら優しい表情、イップマンを慕う酒場の歌手とのエピソードが印象的。久々にアニタユンを見る。いい感じに丸いおばさんになっていて素晴らしい。エリックツァンもン師匠役で出ていて、以外と渋く、ドニーイェンのやつより良い気が。
イップ・マン 最後の戦い
「イップ・マン 誕生」の監督による続編。イップ・マンは前作の青年イップ・マンを演じたデニス・トーから、アンソニー・ウォンにチェンジ。
イップ・マンは別シリーズで、ドニー・イェンの「序章&葉問」があり、時系列的には誕生→序章→葉問→最終章となります(番外編で「グランド・マスター」もあり)。
本作はイップ・マンの息子イップ・チュンから見た父の晩年が描かれるが、個人的には哀愁漂うアンソニー・ウォンの演技は素晴らしいが、体型がちょっと太りすぎかと...本人、胃が悪い人特有の体型でガリガリですから。
それはドニー・イェン版でも言えるけど、ドニーの素晴らしすぎる動きで見た目が似てない事を忘れてしまう(笑)
アンソニー・ウォンの動きも悪くないが、ところどころで攻撃の際に軸がぶれてるのが気になってしまった。
アンソニーが動けないのもあるのだろうが、本作は格闘よりも人間性にフォーカスが当てられており、そこは好みの分かれるところでしょう。
自分はイップ・マンの哲学思想、人間的な優しさのわかるエピソードの積み重ねを興味深く見れました。
ただし、イップ・マンの素晴らしさを強調するために、必要以上にブルース・リーを格下扱いする描写は気に食わないなぁ。
最終章
これで最後となるのが惜しいぐらいで、イップマンの発言は哲学的で物凄く良いです。
最終章として初のケースでついにブルースリーが出てくるんですが、イップマンと肩を並べた時の軽さといったら流石イップマンと言った所です。
そして何よりイップマンの存在の大きさには人として大事にしなければならない部分を改めて痛感しました。
最近では、中々日の目を浴びない香港映画ですが、可能性は十分に感じました。
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