パージのレビュー・感想・評価
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狂気の夜、剥き出しになる悪意。
"パージ" シリーズ第1作。
レンタルDVDで鑑賞(字幕)。
一夜だけどんな犯罪行為も許されるとんでもない条例が施行された近未来のアメリカで、「パージ」の夜を過ごすとある一家の恐怖に満ちた体験を描いたノンストップ・スリラー。
決して表面からは垣間見ることの出来ない人間の本性が剥き出しに。噴出した悪意が一家に襲い掛かりました。
誰の心にも少なからず殺意や羨望、嫉妬と云った感情が渦巻いていて、極限状態での発露は避けられないのかも。
底知れぬ恐怖は案外身近に転がっているのかもしれない。
※リライト(2022/03/02)
※修正(2023/07/12)
残念
設定が面白いし、90分弱という短さもあってレンタル。
でも、息子が逃亡者を家に入れたあたりから、うんざりの連続。なぜ息子は助けたの?なぜ家族を危険にさらしてまで戦うの?てか黒人は殺さないけど仮面の奴等はジャンジャン殺すの?お隣さんたちはなぜ一瞬で試合放棄したの?
なぜ?なぜ?っていうのが続いて、途中からもういいやって感じでボーッと見てた。
しかもお父さんだけ死ぬ必要あったんかな。。。呆気なかったし、無意味な死、な感じが。。。
開幕と閉幕時のナレーションが一番、世紀末感を醸しててゾッとした。
よく考えてみたらこんなアホみたいな映画に期待した方が馬鹿だった
クッソつまらなかったです。
登場人物に誰一人共感できる人間がいなかったし、人の命や倫理観について考えようとしてみましたがそもそもこんなアホみたいな映画に学ぶことなんかないです。
ただ他の方々が言っている家族がパパに迷惑をかけているというのは、そうでもないんじゃないかなと思います。
パパもホームレスの一件で心を入れ替えるまでは、自分が儲けていることを鼻にかけて、家族の事を第一に考えているようで実は自分が助かりたいという気持ちもあるような、そんな気がしました。
息子の誰も死ぬ必要はないという純粋な思いも分かるなーと。
仮面を被った恐怖の殺戮宗教集団もただの若気の至り絶賛発動中のクソガキ集団にしか見えなくて全然怖くなかったです。
調子のったクソガキが次々と死んでいく終盤のシーンがこのアホ映画の一番の見どころじゃないかな。
父は、偉大であった
B級佳作映画ですが、結構面白かったですね。
アイデア良かったのですが、活かしきれてないかなと、この設定じゃ治安回復しないよ。
犯罪合法と言えど、一晩だけ。ご近所であんな殺し合いしてたら、翌日から見る目変わって生活出来ないでしょう。家族殺されたら、犯罪になっても報復してしまうのでは?
もう少し細かな設定入れて、金持ちで巻き込まれる可能性はないとタカをくくっている状況から、色々な要素が絡み合い自分の家が狙われる。
(ほとんどガキのせいになってますが。)という流れの方が説得力あったかと。
子供達は、自らの考えの安直さを父を失う事で悟ったようで。(娘は、特に)
仮面の連中は、ゾンビかと思うほど無条件で殺しにかかるのですが、人間味持たせたほうがよりリアルになったかと。
思ってたんと違う
設定は凄く面白そうだった
だが流れるのはある家族の家の中!
もっと町中で殺しあったりそこからどう生き延びるのかとか期待していた
娘の彼氏も何故登場させたか分からないキャラだし
家に襲撃に来た奴らもそこまで恐怖を感じさせないキャラだった
ラストも特にスカッとする訳でもなく
かと言ってモヤモヤする訳でもなく
残念な映画でした
シャワーシーンとか入れてくれ!
ハンガーゲームとか
リアル鬼ごっことか
バトルロワイアルとか
それ系のジャンル映画なので、「いくらアメリカと言えどそんな法案通るわけないじゃん!そもそも憲法違反だろ!」なんてツッコミは無しです。
どのキャラクターにも深みがないので段々どうでもよくなってくる。黒人ホームレスもただのホームレスでしかなくてもったいない。なぜ金持ち共に追われてるかの理由もマジで最後まで無いし。
白人息子ともっとバディっぽくなるのかと期待したのにそうもならないし。
てか富裕層たちが人を殺したがってるのは良いんだけど、だからって死ぬ事に関して恐怖しないのはおかしいでしょ。
殺したいけど殺されるのは誰だって嫌なはずでしょ。
せっかく若い娘と綺麗な熟女が出てるのにセクシーショットもないし。シャワーシーンとか入れてくれよ!
ハラハラドキドキで面白かった。 彼氏がコッソリ侵入していた時点で「...
ハラハラドキドキで面白かった。
彼氏がコッソリ侵入していた時点で「あ、こいつ死ぬな」と思ったが、あとは意外なかんじで緊張感もありよかった。父親がやっぱり闘おうと心変わりするところとか、ラストシーン近隣住民がヘンテコな殺し方をしようとするあたり理解しがたい。子供も何考えてんのか心境がいまいちでツッコミどころも多いが楽しめました。
お母さんつよくなったね
こんな日があったらやってらんない。笑
他人事だったらみんな賛成するけど、いざ自分の身になると、、
ホームレスを匿って、最初は追い出そうと必死で暴力とかしちゃうけど、子供の見てる前で我にかえるのは当然のことだと思う。
結果お父さんは死んじゃったけど、お母さんは最終的に強くなったね(笑)殺そうと諦めの悪い友人の顔を血まみれにしたとことかスッキリした。
もうこの街には住めないね絶対。
1年間?憎しみを募らせて爆発させるならパージ制度あった方がみんな我慢効かなくなって無駄に死ぬ人が増えそう。
凡作
一年に一夜だけ、犯罪が合法化する日(パージ)がある2020年くらいの現代の世界。
その防犯システムがバカ売れして幸せだったはずの家族だが、息子がホームレスをかくまってしまい、パージ集団に狙われることに。
と、同時に娘の彼氏がパージ前に侵入してしまい、トラブルに。
最終的にはホームレスを狙っていたパージ集団は、別のご近所パージ集団に殺される。
幸せだった家族に嫉妬したご近所パージ集団はホームレスに不意をつかれ、殺されることはなく解放。
家族のために殺しまくって頑張ったお父さんだけ死んだけど、殺しはだめだと貫いた残された三人の家族は生きぬき、最後も殺しはしなかった。
よくも悪くもアメリカの色がでてるような作品でした。
ただ、用意されたテーマが面白いのに、あんまり工夫がないなーと思ってしまいました。
ミステリーとホラーの両立は難しいですね。どっちも中途半端な気がしました。
特にもったいないと思ったのが、娘の彼氏の役割がホームレスを家の中に逃がすためだけに死ぬということです。
家の中に二人も部外者が侵入してるんだから、あんな早く殺さないでもっと遊ばせたら内容面白くなったと思うのですが…。
設定は素晴らしいが胸糞悪い
12時間以内は犯罪が合法になるパージとゆう日の法律設定はすごく面白いと思った。
が、お父さんが生き残らなきゃいけないストーリーかと思ったらあっさり刺されて死んだ。
家族を守るためにとっていたお父さんの行動が正しいのか否かって感じで、最後に戦う選択をしたのはかっこよかった。
隣人が押しかけてきたときに、この人絶対殺しにきたろって最初のシーンのクッキー貰うところから感づいた。
最後も結局胸糞悪い気分で終えた。
殺さない選択をあそこでしたのならば、なぜ銃を持って戦うって選択したのだろう。
来年また襲われるぞって思う気持ちもあるが、あそこで殺さなかった理性を保てた母親すごいなと感じた。
色々感じるのもはあったが、こんなクソみたいな法律なくてよかったなと。
タイムが鳴る直前に隣人の女の顔面を殴った母親にいいね!ってなりました。
ラストでお父さんが助かっていたらもう少しスッキリした見終わり方でしたが、あのままお父さんも死んで、娘の彼氏もあってなく死んだ上に、よく考えたら彼女の父親を殺そうとしたあの年上彼氏クズでした。
楽しいとゆうより、なんだかとても恐ろしい映画でした。
見終えて胸がざわざわする映画でした。
パニックムービー見慣れてない私には怖すぎた
犯罪自由のパージ1時間前位から物語がスタート。
てっきり12時間のパージのラスト2〜3時間位がパニックなのかと思ってたら、早々にパニックパニック!
カメラワークも、絶対そこの影に人居るわー的な。分かってるのにチョー怖い。
カルトが導くディストピア
映画自体は割とオーソドックスなホラー風の演出で最後までそこそこ飽きさせない佳作といったところ。
この作品で気になるのはやはり『パージ』という設定そのものにある。一年に一度殺人を含む全ての犯罪が許される日。なぜそれが『パージ』と呼ばれるのか?
実はこれは弱者排除による社会浄化思想が背景にあることが劇中でほのめかされる。これを提唱した人物はアメリカの新たな建国の父と讃えられ個人崇拝の対象になっているようだ。また率先して『パージ』を支持し行動する集団は彼らが正装と呼ぶ似たような衣装を身に付けている。(白いワンピースの女性が一番分かりやすい。)これは一種宗教めいたものを感じさせる。これはアメリカ特有のマチズモや宗教右派勢力の影響力が増していることのカリカチュアだとは思うのだが、困ったことにこの価値観を肯定する見方も否定する見方も出来てしまうのが鑑賞後に一番悩んだ部分だ。
暴力と結びついた人種差別は現実のアメリカでは今でも大きな社会問題だし、オバマケアへの根強い抵抗へのように社会的弱者への自立の強要といった自由主義への強力な拘りもアメリカ社会の通奏低音だ。似たようなキナ臭さは日本でも目につき始めている。同じバイオレンスに溢れた映画でもマッドマックスなんかより遙かに危険な一本だと思った。
保守化する未来
イーサン・ホークは絵に描いたようなアメリカ的良き父親を演じる。子供も上流家庭の典型的御嬢さん、お坊ちゃん。犯罪がなくなる未来は古き良き価値観が定着する未来だという設定はストレートだが、新鮮さも感じる。
その代償としての何でもありの12時間の設定にはやはり、無理がある。暴徒が押しかける可能性があるならば、金持ちは私設の警備兵などを雇うはず。家族だけで戦う必要はない。何でもありの12時間を過ごすためには、いくらでも防御を堅固にする方法はあるはず。
結局、善意を当てにしている未来が描かれる。これも古き良き価値観のせいか?映画のストーリーは結局、人間の善意で命が救われるというのが基本。だから、未来も捨てたもんじゃないということなのか。
たぶん、人間の善意は何でもありの冷酷な暴力性と裏腹の関係にあることを示したい映画なのだと思う。それならば、殴って終わりという善意に満ちた終わり方よりも、殺す寸前まで暴力性を発揮してほしかった。
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