「もう1つひねりが欲しかった」インターンシップ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
もう1つひねりが欲しかった
「インターンシップ」を観たいと思ったのは、やっぱりGoogleのインターンに興味があったからだ。何か質問すれば「ググれ」と言われ、検索にヒットしやすい単語を「ググラビリティが高い」と表現し、もはや英語でもgoogleは動詞。
そんなデジタル社会の最上位に、中年のオッサン二人が飛び込むのだ。興味津々。
内容的にはサクセスコメディの王道。クスッと笑えるけど、意外性は感じなかったし、Google自体もあまり意外性がないというか…羨ましいけどね!
観終わって、チームで仕事をするって大変だよな、としみじみ思ってしまった。
めっちゃデキる人たちと、合理的にスケジュール通りに仕事が進む。そりゃ楽チンだ。でも、仕事はそれだけじゃない。
デキはまぁまぁくらいだけど、ダメなとこもあるけど、何だかやり易い人もいる。お願い上手なヤツは大抵誰からも可愛がられてるし、カチンと来るけどド正論なヤツもいて、まぁ仕事というのは個性と個性のぶつかり合いなんだな、と実感する。
「インターンシップ」はサクセスストーリーだから、チームの個性が上手くまとまって爽快だけど、現実ではどうだろう。デジタルネイティブな大学生たちはオッサンのちょっとズレた話に付き合ってくれるだろうか?
個人的にこの映画でイイな、と思ったのは主人公のオッサンであるビリーとニックが、意外とちゃんとした大人なことだ。
チームの女子に気を遣ってあげられるし、お酒を無理やり飲ませるような事はしない。多様性をワガママとはき違えたような勘違いヤローでなかったことが、この物語を爽やかな後味にしていると思う。
ああ、うちの会社もGoogleみたいに昼寝スペースがあったらなあ!
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