「【”悪徳には悪徳の報いを。”脚本が超絶に巧みな、観る側も騙されるサスペンス・ホラーの逸品。韓国映画にリメイクもされています。貴方は何処で”真実”に気づくかな?私はね‥<以下、自粛>】」ロスト・ボディ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”悪徳には悪徳の報いを。”脚本が超絶に巧みな、観る側も騙されるサスペンス・ホラーの逸品。韓国映画にリメイクもされています。貴方は何処で”真実”に気づくかな?私はね‥<以下、自粛>】
■ある夜、死体安置所の警備員が何らかの原因でパニックになり、車にはねられて意識不明の重体になる。
同刻、死体安置所からマイカ・ビジャベルド(ベレン・ルエダ)という莫大な財産を遺産で受け取り、薬品ビジネスで高い地位にいた女性の死体が姿を消していた。
警察のペーニャ警部(ホセ・コロナド)は死体失踪事件として捜査を開始、
その過程でマイカの夫アレックス・ウジョア(ウーゴ・シルバ)に若く美しい愛人カルラ・ミラー(アウラ・ガリード)がいることを突き止め、彼をペーニャ警部は妻殺しの犯人として捜査し始める。
◆感想
・非常に良く練られた脚本であると思う。
・観る側は、脚本に仕掛けられたトリックに(きちんと見ないと)私のように、見事に嵌められる作品である。
・視覚効果も、ホラー要素を取り入れており見応えがある作品である。
■トリックの数々
1.マイカの夫アレックス・ウジョアは、マイカと会うまでは教員。そして自分は教員には向いていないと思っていた時に出会ったマイカには頭が上がらない。一応立場は社長だが、実権はマイカが握っている。
2.マイカはアレックスとの結婚式の時から質の悪い冗談を言うのが好きな女性。
”貴方は、アレックスと結婚しますか。””しません。”
3.アレックスは、そんなマイカとの関係性に嫌気がさした時に、教室に入って来た若く美しい女学生カルラ・ミラーと、恋に落ちる。
4.アレックスは、カルラ・ミラーとマイカの財産を全て得てから、別れる方法を考える。
5.ペーニャ警部は、過去に深い哀しみと怒りを覚えた経験をしている・・、という事が冒頭で描かれる。
<ご存じの通り、スペイン映画は秀作が出る比率が高い。今作は、何故か劇場公開をされていない。
確かにトリッキーな点はあるが、十二分に鑑賞に堪えうるサスペンス・ホラーだと思うのだがなあ。>