バイオハザード ザ・ファイナルのレビュー・感想・評価
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終わったけども
良いところを先に言っておきます。
主人公アリスのアクションです。
ミラ・ジョヴォヴィッチのバイオハザード最後の勇姿にふさわしいアクションが観れます。
どんなアンデッドと戦ってるのかイマイチ分からないシーンがあってそこはもったいないです。(自分自身ゲームシリーズには疎くてどんな敵キャラがいるのか把握してないので)
緊張感を煽る薄暗さや臨場感演出の手ブレ撮影はこのシリーズに必要だと思うのでせめてカット割りで観やすくしてほしかった。
飛行型クリーチャーはこのファイナルを象徴するキャラクターの1つだと思います、それくらいのインパクトがありました。
良い点はここまで。
アクション以外は全てにおいて酷い。
シリーズ通してここに繋げてきた意味が全くない最終作となってます。
キャスト発表の時点で分かっていたことですが、前作まで共に戦ってきた生存者たちが今作で軒並み登場しないという。
ゲームが原作となっている作品なので、ストーリーが無いのは仕方がないことではあります。
だからキャラクターが立たないと面白くないし、これがシリーズものとなれば前回までの登場人物は最低限出さないと。
この最終作にはそれがまるで無い。
シリーズとして繋がってない。
それが観ていていちばんキツい。
繋がりの他にも、アンデッドとの戦争の終わらせ方というところもシリーズ最終作として重要な役割でした。
重要な役割だったのに、そこも納得のできる落とし所だったとは言えないです。
大体あの終わらせ方なら6作もやってきた意味が無い。
今作のスケールの点でもショボい。
感染が始まった場所で終わらせるというのはアイデアとして普通にアリとは思うけど、それにしても閉鎖的過ぎます。
あれなら前作ラストで辿り着いたワシントンD.C.、ホワイトハウスでの攻防を描いた方がまだ最後に相応しかったと思います。
さらにはラスボスも今さらという感じ。(そもそも強引な辻褄合わせで興醒め)
一応決着はついているんですが、この『ザ・ファイナル』のみの終結のさせ方のような感じでカタルシスを全く感じませんでした。
結果、Ⅳくらいで終わっておけば良かったと思います。
前作からの4年間期待を膨らませていた分、観終わった後の失望と怒りも一入です。
ちょっと残念、、、
いいじゃん!いいじゃん!
張り切りすぎ
バイオハザード、堂々の完結? 色んな伏線は回収されて一応はスッキリ...
楽しかった!
お化け屋敷か!
今回に限った話ではないが、前作との繋がりがあったり無かったりの雑な展開は、自分のような本シリーズに特に思い入れがない者にとっては全く影響せず、気楽に楽しんだ。
作品全体として暗い画像がひたすら続くので、睡魔に何度も襲われたが定期的に行なわれるお化け屋敷的な「驚かせ演出」によって何度も起こしてもらて助かった。
個人的には前半、ラクーンシティに向かうまでのアクションが「マッドマックス怒りのデスロード」を意識した感じでなかなかよかったなと。
気になるラストのオチは特にビックリな展開でもなかったが、うまいことまとめたなぁと。
ミラジョボビッチとポールWSアンダーソン監督による夫婦の絆の共同作業がひとまず完成したというところか。お疲れさまでした。
シリーズ最高傑作!
3D 吹き替え版を鑑賞。映画「バイオハザード」シリーズの初作は 2002 年のことで,記憶を失った主人公アリスがシャワー室で目覚めるシーンから始まった。2004 年に続編の「バイオハザード II アポカリプス」,2007 年に「バイオハザード III」,2010 年に「バイオハザード IV アフターライフ」,2012 年に「バイオハザード V リトリビューション」が作られて来ており,本作はその完結編である。これまでの全ての作品が興行的に大成功しているという極めて珍しいシリーズである。
このシリーズの監督は何人か交代しているが,脚本は一貫してポール・アンダーソンが勤めており,本作では監督と製作も兼ねている。主人公アリスは全てミラ・ジョヴォヴィッチが勤めていて,この両者は 2009 年に結婚しているのだが,ミラは婚約期間中の 2007 年に長女を出産しており,現在9歳になるその長女が今作ではハイブ(地下基地)のコンピュータ・レッドクイーンのホログラム役として出演している。いわば,家族総出で作ったような映画であるが,ミラは昨年第2子(女児)を出産しているので,総出と言うには少し語弊がある。
初作に比べると,この 14 年間の映像的な進歩は凄まじいものがあり,初作ではかなり痛々しかったケルベロス(ゾンビ犬)の姿も実に見事なものになったものだと痛感させられた。廃墟となった巨大都市の俯瞰図や,焼け残った建物など,実に見事な世界を構成していた。クリーチャーはゾンビ犬に限らず,空を飛ぶ奴なども出て来るのだが,その作り込みが実に見事であったし,夥しく出て来るゾンビの一体一体に至るまで全く手抜きが感じられず,これほど質の高いゾンビ映画は他に例がないのではないかと思わせられるほどであった。
本作の脚本は,流石に全シリーズを手がけて来たアンダーソンらしく,実に見事なものであった。クローン技術やハイパースリープ技術が完成しているという時代設定であるため,一時はアリスのクローンが何体も出て来て収拾がつかなくなってしまったようなこともあったが,本作では見事に全ての伏線を回収しており,初作から現在に至るまで見続けてくれたファンへのサービスが満載してあった。この脚本で,彼のこのシリーズに賭ける熱意のようなものがひしひしと伝わって来た。
主演のミラがこの映画の撮影を行っていたのは,従って第2子の出産直後ということになるのだが,全くそうは思えない本気のアクションシーンの連続には,本当に度肝を抜かれた。全シリーズを通じても最高に圧巻のアクションであり,役者としてのポテンシャルの高さを垣間見せてくれた。初作で 29 歳だった彼女も今作では 41 歳になっており,流石に年齢的な事情によるシリーズ終了なのかも知れないが,まだ行けるのではないかという感じを強く受けた。このシリーズで最も残念な配役だったウェスカーは,今作にも出て来ていたが,もうちょっとそれらしい役者はいくらでもいるだろうにと思われて仕方がなかった。一方,ミラの娘が演じたレッドクイーンはかなりの好演で,流石に母親の血筋かと思わされた。
このシリーズの音楽担当は目まぐるしく交代しているため,シリーズを通じて印象に残るような曲やフレーズはない。これまではポップス系の音楽が流れることが多かったので,あまり期待していなかったのだが,今作の担当者は実に見事な曲を書いていて,この人が最初からやってくれていれば,と残念で仕方がなかった。ただ,ハリウッド映画なのに,エンドタイトルで映画の内容と全く関係のない和製の歌謡曲が流れて来たのには本当にガッカリした。吹き替え版だけの仕様らしいが,全く余計なことをしてくれたものである。折角の面白い映画が台無しにされたような失望を覚えた。字幕版を見直しに行くかと思ったが,当地では 2D 版も吹き替えしか選べないらしい。_| ̄|○
監督の演出は冴え渡っており,観客を驚かせるサービスも多数仕掛けられていた。観客の視線を一カ所に集めておきながら,きっちり他の仕掛けを同時進行させる手腕など,マジックの名人のようなお手並みには舌を巻いた。主人公の素性と行動原理,さらにそれを取り巻く周囲の配慮には,まるでワーグナーの楽劇のように深いテーマ性が込められていて,本当に感動させられた。シリーズ最高傑作と言って過言ではないと思う。良くぞこれほどの傑作を見せてくれたと感謝の思いが尽きない。見続けて来てホントに良かった。稀に見る大傑作である。≧∇≦
(映像5+脚本5+役者5+音楽4+演出5)×4= 96 点。
目が離せません
クソかよ
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